11/09/28 05:36:33.85 RoJlyRdBO
うちの母親は女医だけど、親父は医者じゃないよ。ちなみに親父は東大法学部卒の旧大蔵省のキャリア官僚で、局長までいって天下りしたみたいです。
爺さんも昔、東京帝国大学卒で高文に受かってどっかの官庁のキャリア官僚だったみたい。祖父は事務次官までいったみたいですけどね。母は親の勧めで見合いして結婚したそうですね。
母も職場で同業の男性医師はいくらでもいたけど、あまり縁がなかったみたいですね。というのが、仕事の上では尊敬できる人はたくさんいても、なかなか恋愛の対象として見れる相手はいなかったといいます。
母も自分が医者だとそんなに男性医師にも魅力は感じないし、結婚相手として医者だけは勘弁してくれという感じだったみたいですよ。
その理由は三つあったみたいですね。まず一つは結婚相手も医師だと家での会話も医学や医療のことばかりになるという点。家でまで仕事の話はしたくはない、家にまで仕事を持ち込みたくはないといったところでしょうか。
次に、これは一つ目の理由とも関係しますが、自分も医師で結婚相手も医師だと医師以外、医学界以外の世界のことが分からなくなり、物の考え方が偏ってきそうだという点。
｢医師は社会的常識が欠けている人が多い」といった総理大臣がいましたが、母は医師である自分自身が一番それを自覚していたようで、なるべく仕事以外では違う世界の人と触れ合うことで、バランスを取ろうとしていたようですね。
最後は医師は自分も含めて、いい意味でも悪い意味でも専門バカが多く、話をしていてもあまり面白くなかったという点。
専門分野のことに関してはとても勉強していて、医師としては尊敬できても、他のことをあまり知らない、教養があまりない人が多かったといいますね。
その点、キャリア官僚である父のほうが自分とは全く違った視点で物を考えるし、歴史、文学、美術など、様々な教養も備えていて、話をしていても面白かったといいます。
他にも母は自分の父親のことをとても尊敬していましたので、｢パパが見込んだ人なら…」といった気持ちもあったのかも知れません。
母は専攻が外科系で容易に開業することのできない分野でもあったことから、あまり開業するつもりもなく、勤務医としてキャリアを積むつもりだったこともあり、結婚相手は医師にこだわる必要もなかったともいえますね。