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国学者・本居宣長(1730~1801)を顕彰する奥墓祭が、
松阪市山室町の国史跡・本居宣長奥墓(おくつき)で行われた。
山室観光協会が続けている恒例の神事で、約200人が、宣長の遺徳をしのんだ。
関係者が奥墓下の妙楽寺に集合、奥墓まで約500メートルの山道を歩いて登った。
墓前では奥出克尚・花岡神社宮司の祝詞の後、三宅明・山室観光協会長らが
玉串(たまぐし)をささげた。妙楽寺では、同市立山室山幼稚園の園児たちが
踊りを披露したほか、餅まきもあり、参列者の歓声が秋晴れの境内に響いた。
宣長は晩年、妙楽寺を幾度も訪ね、一帯で花を咲かせる山桜を楽しんだ。
没年の前年には、この奥墓への埋葬を指示した「遺言書」を書いたほどで、
墓の形は土盛りで、そばに山桜を植えるなど、具体的な絵まで添えた。
葬儀は遺言通りに進められ、菩提(ぼだい)寺の同市新町の樹敬寺には
空の棺が運ばれ遺体は奥墓に埋葬されたとされる。【橋本明】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2008年10月29日 地方版
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