11/11/03 23:05:55.00 Rkfxyx360
長州君の無知な反論が膨大なので、思いついた所から訂正していくが、
彼がエタになんらかのトラブルがあったので一時差し止めたのだと言い張っているのは
(彼はこのソースを全く呈示していないが、だいたい知識量から見て)
慶応元年1月6日に奇兵隊入隊条件に「暫くエタの者を除くのほか」と記した高杉書簡の
「暫く」には様々なニュアンスがあり、この中で最も狭い意味、つまり「一時的」と読む学究がいるのだが、
その有力な論拠は、高杉の「見渡せばえたも乞食もなかりけり吉田の里の秋の夕暮」と言う短歌である。
この短歌をまず、奇兵隊の取立にあたって身分差別を撤廃する抱負を述べた歌を解釈すること自体、かなり強引である。
長州君が述べるように、隊内には袖印による身分徴表が存在したのだから、
吉田栄太郎や赤根武人よりはるかに保守的な封建意識を持っていた高杉が、そのような趣旨で詠歌をする、
と言うこと自体疑わしい。エタのような穢れた者はいないさまと読むほうがまだ素直だろう。
(彼は元治元年の決起の激でも「そもそも武人は大島郡の一土民のみ」と罵倒して奇兵隊を白けさせるほど
身分意識が強かったのは諸研究の示す通りである)
この「暫く」は、従前、エタ身分の取立を基本的に認めてこなかったことを前提に、
将来に向かっても、含みは残しつつ当面は入隊は見合わせる趣旨と考えるのが妥当であろう。