11/05/13 07:02:13.73 BRQ/LIqV0
そこで出てくる大問題
馬鹿ネトウヨには理解が出来ないようだけど
URLリンク(www.mammo.tv)
―しかし、言葉の通じない人間を日本人に新たに組み入れるには、「日本人とはこう
だ」という規準を明確にしておく必要があります。
朝鮮人や台湾人を同化する必要性が最も高まったのは、太平洋戦争時です。1944年の戦
争末期に朝鮮人を徴兵し、3ヶ月ぐらいの軍事訓練期間しかないのに、そこに日本化のプ
ログラムを組みました。識字率を高めるため、兵営の中に「いろはにほへと」を貼ってみ
たり、座敷に座らせてお茶をたててみたりした。けれど、軍はどうすれば彼らを日本人ら
しくさせられるかわからない。
結局は、日本語の標準語を話せ、天皇陛下万歳を言わせる。日本人の条件とは、そのふ
たつしか思いつかなかったわけです。
―植民地の宗主国で、天皇に対する忠節といった目に見えない忠誠心を国民の条件とし
たのは珍しいのではないですか。
イギリスだと忠誠心を獲得するにも、支配地域の全員ではなく、ごく一部の地主や貴族
を対象にしました。そこで一番の核になるのは文明の権威で、それに対して忠誠を誓わせた。
その上で、ごく一部の現地人を留学生として宗主国へ連れ帰りました。これだと日本の
ように現地にたくさん学校をつくるよりもコストは安くすむ。イギリスやフランスで、今
でも留学制度や奨学金が発達しているのは、そういうわけです。
―欧米は輝かしい進歩の証、文明の力で被植民地人の忠誠心を調達してきたわけですが、日本にはそういう文明がありませんでした。
日本が文明化を掲げたら、「じゃあイギリスやフランスに植民地化してもらったほうがいいじゃないか」という話になってしまう。
そこで何を持ち出すかとなると、結局、天皇と日本語です。権威の源泉を文明に置けな
いので、日本人であるとは、天皇を敬い日本語をうまく話せるかどうかしかないわけです。
─では日本語が巧みで天皇に対する忠誠心があれば、日本人と認められる。
ところが、そういうわけでもない。1940年前後、そういう朝鮮人が現れます。朝鮮総
督府のまとめた文書には、古事記や日本書紀を仔細に読み込んで日本の右翼を論破するよ
うな人の存在が報告されています。為政者はそういう人を歓迎するかというと非常に嫌が
る。
後に志願兵制度ができたとき、血判を押して軍への入隊を志願する朝鮮人が現れます。
その背景には差別の中、立身出世の限られた手段として軍を捉えていたこともあったでし
ょう。
いずれにしても、そうした血書志願がたくさん出てき、軍は最初こそ喜びますが、やが
て快く思わなくなる。地に着いた愛国心に見えないというわけです。
朝鮮人の親日派の中には、「天皇陛下万歳」と言って死んでいく朝鮮人と、日本人の共
産主義者ではどっちが日本人らしいのか、と問題提起する人も現れます。そういうことを
尋ねられると非常に困ってしまうわけです。
結局、朝鮮総督府や軍が持ち出した理由は、「地に着いた日本人意識ではない」という
理由です。では「身についている」とは、どういう状態を指すかと言えば、はっきりしない。