朝鮮への植民地支配は本当に残酷だったのか rigel3at HISTORY2
朝鮮への植民地支配は本当に残酷だったのか rigel3 - 暇つぶし2ch32:31
10/10/19 13:15:43 xtB6Jk/60
「平和はいかに失われたか」ジョン・アントワープ・マクナリー原著

《マクマリーの見解》
 ・条約の遵守という基本問題で、中国が横車を押したのに対し、アメリカ政府は日本にきびしく、中国に好意的な
立場を取ったのが、日本にとっては重大だった。米国側のこういう態度は、少なくともアメリカの道義的な支援を
期待していた日本人を失望させてしまっただけではない。アメリカのこうした姿勢は、中国の条約改正要求を
満足させようと交渉を推進させている我々の熱心な努力とあいまって、中国の高飛車な行動を許容し、
またそれが更に一層反抗的な行動を中国にとらせることになるであろうことを、日本人は理解したのである。(169頁)

 ・もし列強諸国がワシントン条約の遵守にもっと厳格であれば、日本の国際協調派の立場はもっと強化され、
1912年から1926年に萌芽のあらわれた外交政策が維持され、そうなればおそらく1930年代の戦争は
避けられただろう。

 ・特定の国のご機嫌とりに汲々とするのではなく、法的な秩序を維持するための国際協力を第一義とすることである。
 ・米国人の心情には、中国を扱うときには例外的な基準や異例の予測を適用する傾向があるので、中国以外の
場合には容易に理解できるはずの外交へのアプローチが、奇妙なもののように見えてしまうということなのである。

 ・迎合的な表現が逆に中国人の権利の主張を誘い出すことになった。
 ・自分の国が他の国よりずっと良い友達であるように中国に見られたい願望があった。
 ・特に米国と英国は、嵐に屈しようとしたばかりでなく、自国の方が、他の国より従順なことを中国に示そうと
躍起になっていたように思われる。
 《中国人が屈従を強いられてきたわずらわしい拘束とは何か》
 ・中国が二、三世代前に、国際関係における平等と責任という道理に適った規範に従うことを尊大な態度で
拒否したがために、屈従を余儀なくされてきたものであった。彼らの祖父たちが犯したと同じ間違いを、
しかもその誤りを正す絶好の機会があったのに、再びこれをくりかえすことのないよう、我々外交官は中国の
友人に助言したものであった。
 そして中国に好意をもつ外交官たちは、中国が、外国に対する敵対と裏切りを続けるならば、遅かれ早かれ一、
二の国が我慢し切れなくなって手痛いしっぺ返しをしてくるだろうと説き聞かせていた。中国に忠告する人は、
確かに日本を名指ししたわけではない。しかしそうはいってもみな内心では思っていた。中国のそうした振る舞い
によって、少なくとも相対的に最も被害と脅威をうけるのは、日本の利益であり、最も爆発しやすいのが日本人
の気性であった。(181頁)

《マクマリーの結論》
 ・人権意識がよみがえった中国人は、故意に自国の法的義務を軽蔑し、目的実現のためには向こう
見ずに暴力に訴え、挑発的なやり方をした。そして力に訴えようとして、力で反撃されそうな見込みが
あるとおどおどするが、敵対者が、何か弱みのきざしを見せるとたちまち威張り散らす。そして自分の
要求に相手が譲歩すると、それは弱みがあるせいだと冷笑的に解釈する。中国人を公正に処遇しょうと
していた人たちですら、中国人から自分の要求をこれ以上かなえてくれない「けち野朗」と罵倒され、
彼らの期待に今まで以上に従わざるを得ないという難しい事態になってしまう。だから米国政府が
とってきたような、ヒステリックなまでに高揚した中国人の民族的自尊心を和らげようとした融和と和解の
政策は、ただ幻滅をもたらしただけだった。(180頁)


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