10/03/06 10:03:04
>>26
金妍児だけの話ではないのだが、その認識はこれから変わっていかざるを得ないだろう。
今回の五輪では男子でも同様の傾向が見られた。4回転を決めたプルシェンコではなく
無難な演技の完成度で勝負したライサチェクが金メダルだった。
この判定にはもう不満の声が出ている。
実は、その方法で前回のトリノ五輪で金メダルを取ったのが日本の荒川静香だった。
前回からルールが改正され、難易度が高いいくつもの技を評価しなくなると同時にミスの
減点が厳しくなった。それにより、無難でミスのない演技へと傾向が変わった。
しかしながら、フィギュアスケートというのはルール改正が常に行われる。今回の
ジャッジに不正はなかったと思うが、金妍児も浅田も200点を超えてしまった。またルール
改正があることだろう。今のままではフィギュアはスポーツではなくなってしまう。ミスのない
演技で可能性に挑戦せず、創作性だけを求めるのなら、それはバレエや演劇と同じで「芸術」
であり、リスクを冒しても人間の限界や可能性に挑戦するスポーツからかけ離れてしまうからだ。
トリノ五輪で金メダルを取った日本の荒川静香だが、それでも荒川が今回の金妍児と違った
のは、ルール改定により点数として評価されなくなったにもかかわらず、果敢に「イナバウアー」
に挑戦したことだ。無難に演技することがスポーツ競技としてのフィギュアではない。それを
競技選手自身が自覚していなければ、それはアスリートとは言えないだろうな。