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母親殺害の被告に逆転無罪 1審の裁判員判決破棄
母親を殺害した罪に問われ、大分地裁で有罪判決を受けた被告に福岡高裁が無罪を言い渡しました。
裁判員裁判の有罪判決を控訴審が全面無罪としたのは全国で初めてです。
大分県竹田市の51歳の男性被告は去年1月、母親（当時78）を缶切りなどで刺して殺害した罪に問われています。
裁判員裁判で行われた大分地裁では、執行猶予が付いた有罪判決が言い渡されていましたが、弁護側が控訴していました。
福岡高裁は「統合失調症で犯行前後の行動も不可解。責任能力を認めた1審判決は、証拠の評価を誤り、事実を誤認した」として、1審判決を破棄し、無罪を言い渡しました。
最高検によりますと、裁判員裁判の有罪判決を控訴審が全面無罪とした判決は全国で初めてということです。
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