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上田の母殺害 男に懲役１２年求刑 ／長野
昨年５月に母親の首を圧迫して殺害したとして殺人罪に問われた上田市緑が丘、無職、沢善男被告（６３）の裁判員裁判は８日、長野地裁（高木順子裁判長）で結審した。
検察側は「完全な責任能力があり、犯行は悪質」と懲役１２年を求刑。
弁護側は「被告は当時うつだった」として、心神耗弱を認定するよう求めた。判決は１０日。
検察側は、争点の責任能力について「精神鑑定で、被告に障害はなかった」とし、完全な責任能力があると主張した。
その上で「母の登利子さん（当時８８歳）に落ち度はなく、被告の動機も極めて短絡的かつ自己中心的」と非難した。
一方、弁護側は「鑑定はきわめて短時間で信用できない」と主張。「被告はうつ病で、完全な責任能力を問うのは疑問だ」と訴えた。
犯行についても「母親と心中しようとしたためで、同情の余地がある」とし、心神耗弱を認定して懲役４年、認定されない場合でも懲役６年が妥当とした。
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