11/04/25 02:43:21.22
補足しておくと、prender の過去分詞も prendido, preso のどちらかを挙げるもの、
或いは両方を可とするものなどいろいろだろうが、その本動詞に接頭辞がついた
aprender では aprendido しか用いず、*apreso なる形は現代スペイン語にはないはず。
(フランス語もイタリア語もここでは apris, appreso のように、ラテン語由来の
形しか用いない)
しかし、それに em- (< en-) を付けて「請け負う、(自らの)上に取り上げる」のような
意味の動詞を想定し、そこから二次的に派生させた empresa 「企業」ではやはり
preso なる古い完了分詞の語幹が現れる。
年代・世代間の認識のズレは言うに及ばず、本国のスペイン語も他のロマンス系言語との接触や方言の
存在で、決して均一とは言えない上、中南米のスペイン語も南スペイン・アンダルシア地方の方言が
反映されていたり、又現地のインディオの言語の影響を被っていたりして、現代の「画一的なスペイン語」
とはどんなものかを正確に定義することは容易ではない。
(一応 Real Academia 発行の辞書という基準になるべきものはあるが)
従って、何十年もの間、世界各地のスペイン語に触れ続け、またその他のロマンス語や
ラテン語も熟知していない限り、知ったかぶって「標準スペイン語ではこう言う」
とか断定的なことを軽々しく言うのは止めた方がいい。