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Аз съм бъргарче おいらはブルガリアっ子
Аз съм бъргарче. Обичам おいらはブルガリアっ子、愛するは
наште планини зелени, 我らが緑の平原。
бъргарин да се наричам - おいらの名前はブルガリア人、
първа радост е за мене! 大いなる喜びは我が為にある!
Аз съм бъргарче. Свободно おいらはブルガリアっ子、自由奔放に
в край свободен аз живея, 自由の国で生きるのさ。
всичко бъргарско и родно 全てのブルガリア的なお国のものを
любя, тача и милея! 愛し、敬い、そして慈しむ!
Аз съм бъргарче и расна おいらはブルガリアっ子で
в дни велики, в славно време, 偉大なるこの日々、栄光の時代の中で育っていく。、
син съм на земя прекрасна, おいらは素晴らしい国の息子、
син съм на юнашко племе! 勇ましい民族の息子なのさ!
これは言うまでもなくブルガリアの国民詩人で文学の父と称えられる Ivan Vazov (1850-1921)の詩。
手元にあるСт.Ц.Гинина и др., Учебник боргарского
языка, モスクワ大学出版、1985、には序文のあと、導入部と称して6ページに亘って
発音解説があった後、いきなりこの詩を読んで暗記しなさいと課題が出されている。
まあ、ロシア人は何のブルガリア語の予備知識無しにこの詩をまず問題なく理解できようが、
日本人でもロシア語既習者は余り困難を感じないはず。
分からないのはтача「私は敬う」くらいだろ。
この語の語源は詳らかではないが、恐らくロシア語чтитьのようなスラブ語詞が
トルコ語 taç 「王冠」あたりの影響から音位転換を起こしたものと思われる。