11/09/01 20:37:50.20 DXSLavVe0
ドラマで逆探知に時間がかかっていたのは、旧式の自動交換機(ステップバイステップ式)を使っていた時代の話だからです。
ステップバイステップ式は、電話をかける側がダイヤルを1つ回すたびに、交換機内部のレバーが1つ動いて、相手を絞り込む方式です。クロスバー式交換機とも呼ばれます。
で、逆探知というのが実際に何をしているのかと言うと「電話局の人が、交換機の前扉を開けて(犯人とかが)かけた番号に繋がってるレバーを目で見て探し、その交換機に入って来てる回線が何処から来てるか調べる」と言う事をします。
市外局番とかであれば、複数の電話局を跨ぐ訳ですから、最初の電話局で「この局から来てる!」と判ったら、今度は、その局の人達が交換機の前扉を開けて探す、って事になります。
で、最後の最後に、犯人の電話が所属してる電話局に辿り付き、犯人の電話の線が繋がってる交換機が見付かり「この電話局の局番号は○△□だ。この交換機は123×の10回線分だ。4番のレバーが繋がってる!犯人の電話は○△□-1234だ!」ってのが判る訳です。
で、電話が切れてしまうと、クロスバー交換機のレバーが元の位置に戻ってしまい、探知できなくなります。
大きい電話局であれば、クロスバー式交換機は、体育館ほどの広さの所にギッシリと並べられ、上は天井近くまで届くほどで、非常に沢山の交換機が並べられていました。
それを、端から端まで、数人がかりで「目で見て」探す訳ですから「電話を切らせるな!引き伸ばせ!」って事になる訳です。
なお、現在の電子交換機では、電話を切った後でも「○○番の電話は、○時○分○秒から○時○分○秒の間、○○番の電話と通話していた」と言う通話記録が残っているので、電話が繋がった瞬間から正確に一瞬で逆探知出来ます。
(非通知とかは無関係です。交換機までは「かけて来た電話番号」が通知されて来ます。誰がかけて来たか判らないと、電話代を請求出来ないですからね)
蛇足ですが
110や119へかけると発信側が受話器を置いても回線は接続されたままです,警察や消防が回線を切る操作をするまで繋がったままです
受話器を置いてあるとベルを鳴らすこともできます