11/05/08 14:50:32.98 W+BgaE+d0
とある休日の午後、股間の疼きに誘われて、俺はいつもの公園に向かった。
到着するなり、俺の眼は野獣と化し、獲物を物色し始める。
いた!池のほとりのベンチに腰掛けうつむいている、ガチムチ筋肉野郎を発見。
……俺はそのガチムチ野郎の顔に見覚えがあった。
確か近所の酒蔵で杜氏をやっている奴だ。
どういうわけか辛気臭いツラしてやがるな、他を当たろうとも思った。
しかし、あの全身から発せられる「ホモフェロモン」には抗い難い。
よし、行くぜ!俺は一大決心をし、ガチムチ野郎に声を掛けた。
「よ、よう。いい体してんな。お、お、俺と爽快なホモセックスでハメ狂わねえか?」
ノンケかもわからない奴に声を掛けるのは初めてで、不覚にも声が震えた。
「いいぜ。実は俺はホモなんだ。俺のすげぇマラでヒィヒィよがらせてやるよ。」
俺の妄想では、ガチムチ野郎はこう言う筈だった。しかし、現実はそうではない。
「お、俺どうしたらいいか分からないよ…。」
…え゛っ!?雄野郎は涙を流すと、事情を話し始めた。
胸に広がる痛みと、もやもやした得体の知れない感情に耐えながら、俺は思った。
奴はもうあの酒蔵で働いていない。
奴は蔵元さんに恋をしていた……そして失恋した上、クビにされたんだ、と。
まだ俺も理不尽な首切りにあった頃を思い出し、俺の目から怒りの血涙が溢れた。