11/03/10 14:57:14.73 arNogqxbO
好きな漫画キャラの死 悲しい
漫画やアニメ好きの中学3年女子。忘れられない漫画のキャラクターがいて、その死から立ち直れません。
忍者が題材の漫画「NARUTO―ナルト―」に出てくる、イタチという登場人物のことです。イタチは弟の
サスケのため、自分を犠牲にして死んでいきました。イタチを知ってから1年以上たちますが、彼のことを思うと、
いまだに涙が止まらず、翌日に目が腫れるくらい泣いてしまいます。
最近は、イタチのいないこの世の中を生きていくのがつらいと感じるようになりました。
現実と漫画の世界が違うことはわかっていますが、彼のことを忘れるのは絶対に嫌です。
他の漫画キャラクターでも、その人物が死んだりするとへこんでしまいます。ニュースで殺人事件を
見たときも、たまに泣くことがあります。色々と感情移入してしまう私はおかしいのでしょうか。助けてください。(埼玉・I子)
このご相談を受けて、私も「NARUTO」を全巻読み通してみましたが、やはりかなりハマりましたね。
私の年ですらそうですから、若い感性なら、抜け出せなくなっても不思議はない。
まあ、目が腫れるくらい泣いても、「忘れるのは嫌」と言われているわけで、この涙は不愉快な感情の
表れというより、感動の涙なのかもしれませんが、「生きていくのがつらい」となると、やはりアドバイスが必要かも。
ちょっと青臭いかもしれませんが、次のように考えてみては? イタチは自分の使命を果たし、弟への愛を貫いた。
これは美しい自己犠牲の生き方である。いや、現実に自己を犠牲にする必要はない。若い時には
「美しい生き方とは何か」をイメージできるだけで、素晴らしい体験だと思うのです。
このイタチの思いをあなたの心の片隅に留(とど)めていくことができれば、イタチも本望でしょう
(漫画の作者はもっと本望に違いありません)。それにイタチはストーリー上では死んでいても、
ページをめくればいつでも会えるのです。
感受性の鋭いあなたです。
漫画、小説、映画や、時には現実の出来事の中で、これからも大いに感情移入を続けて行ってほしいです。
(野村 総一郎・精神科医)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
野村先生男前杉だろ