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産経抄 11月26日
江戸時代きっての知識人だった新井白石は、6代将軍家宣の側近、今風に
いえばブレーンとして国政にも辣腕(らつわん)を振るった。その彼の最も大
きな功績は、先代綱吉が亡くなった直後、家宣に提出した皇室に関する意
見書だろう。
▼当時の皇室は、財政難もあって天皇の子供でも皇位継承の可能性が高
い親王を除き出家させるのが普通だった。承応3(1654)年に後光明天皇
が若くして崩御した際には、皇族男子はほとんど出家しており、綱渡りの状
態で後西天皇が即位した。
▼事態を憂えた白石は、徳川家に御三家があるように、皇室にも皇統断絶
を防ぐため新たな宮家が必要だと論じた。白石が偉かったのは、宮家が増
えるのは武家にとって不利ではないか、という慎重論を一蹴、「ただ、武家
政治の良否のみに関係する」(折りたく柴の記・桑原武夫訳)と幕府の枠を
超えた判断を示したことだ。
▼家宣は彼の意見を取り入れ、宝永7(1710)年、閑院宮家が創設された。
この血筋を今上陛下も引かれているのだから、白石の建言と家宣の英断が
いかに先見の明があったか300年を経たいま、よくわかる。
▼藤村修官房長官は、きのうの会見で、女性皇族が結婚しても皇族の身分
を維持する「女性宮家」の創設について玉虫色の発言をした。ひとつの案で
はあるが、占領下に臣籍降下させられた旧皇族の復帰も検討するのが筋だ。
▼とはいえ、当面は秋篠宮さまの長男、悠仁さままで皇位継承に何の心配
もない。政府・宮内庁が今なすべきことは、悠仁さまにしっかりと帝王学を学
んでいただく態勢をつくることだ。その後のことはじっくりと衆知を集めれば良
い。平成の世にも白石はきっといるはずだ。
当然「たちあがれ」は女性宮家創設は反対だろうな。
日本の歴史に存在しない女系天皇出現なんて考えたくもないよ。