10/07/17 11:09:00 oFt1lLtQ
あと、万年野党の政策なんて空手形に過ぎない、という意見も出てたが
政治のダイナミズムに対する理解が欠けている
戦後の日本の福祉制度が不十分ながらも整えられたのは、
何も戦後一貫して執権党であった自民党が福祉に熱心だったからか?
それは違う。
自民党などの資本家階級勢力が
社会党等の社会主義を求める野党勢力、労働組合の存在に対する危機意識から
譲歩して出来上がったのものだ(今、その対抗勢力が弱まったからこそ、福祉が後退しているのだ)
つまり、与党、多数派の政策→国会の議決、実行という単線的な経路は辿らないし、
議会制民主主義=多数派の専制というわけでは必ずしもない。
その時々の状況(=野党との論戦)で、与党が野党および対抗勢力の政策を
一部のみこむことだってある。
議会制民主主義は見かけより複雑で、かつ動的な抗争の場なのだ