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東日本はのっぺり顔? 骨分析、明治以降に「立体化」
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日本人の顔は江戸時代まで、西日本より東日本の人の方がのっぺり顔だった―。
古墳時代から現代までの頭蓋骨の分析から、そんな特徴の傾向があることがわかった。
佐賀大学医学部の川久保善智助教らが分析し、本人類学会大会で発表した。
全体的に時代がたつにつれて、ほおや目尻の位置が後ろに移ったり、顔のエラが減ったりして
顔の幅が細くなって立体化が進んでいる特徴があるが、東西地域で目立った違いが確かめられた。
近畿や九州北部では、古墳時代から立体化がより進み、江戸時代には鼻筋の通った現代人
並みの顔の形になっていた。これに対し、関東や東北では比較的だんご鼻の平坦な顔が
江戸時代ごろまで続き、江戸から現代にかけて立体化が一気に進んでいた。
川久保助教は「地域ごとの差がなくなってきたのは、明治から昭和にかけて。食べ物の
調理の仕方など地域ごとの文化の違いも、顔立ちに表れていると思われるが、江戸時代より
後に人の移動が活発になったことにより、違いがなくなったのではないか」とみている。
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