11/05/22 23:01:04.01 0
>>842-843 本人に自分が悪かったと認めさせることができる行為だけを犯罪としたら、世の中は恐ろしいことになる。
この場合の「最大公約数」とは、複数のものの間に認められる (できるだけ大きな) 共通点。
磯田はその間の事情を解くために、小林の「情熱」という語に注目し、それを「情熱」 (Passion) は「パトス」に起源をもち、「古義における『パッション』とは『殉教』や『受難』を意味して
いた」といい、そうした「パトス」の領域に「『生』の原質」があり、「ロゴス」はそれを抑制しそれに形を与えるものとしてのみ意味をもつともいえると説明する。
樫原修,関谷一郎 (1989) 『小林秀雄必携』吉田熈生 (編),学燈社.
「万葉集古義」を説明するために、「古義」という語に対して、「古典ができた時代に時をかけるオジサンが行って掴んだ、当時のままの解釈」
(>>832) などという説明を与えると、上のような例でたちまち使えなくなる。
「古い意義・解釈」、せいぜい「または、古い本来の意義」ぐらいまでにとどめておくべきだ。