11/10/04 18:39:04.07 ajZQt9HA
状況対人論証
状況対人論証とは、ある主張をした人物が、そのような主張をせざるを得ないような状況にあることを指摘するものである。
基本的にその人物に関する偏見を植え付ける攻撃である。
演繹的論理においてこれが誤謬とされるのは、相手の立場を指摘してその主張を
論理的にも信頼できないように思わせたとしても、主張自体の論理性には何ら関係ないためである。
これは、発生論の誤謬（出典を理由に主張が正しくないとする論証）とも重複する。
一方で、ある立場の人物が権威や個人的観測に基づいて主張を納得させようとした場合、
当人の立場の性質によっては、その根拠の証拠としての能力はゼロにまで減らさせることもある[3]。
例:
「セールスマンが、自社の商品がよいと言っても信じられない。なにせ、彼らはそれで食っているんだから」
「あいつはアルコール中毒だ。もちろん、奴は宴会に賛成さ」
プロヒューモ事件で証言したマンディ・ライス＝デイヴィスの "Well, he would [say that], wouldn't he?"
（彼ならそう言うでしょう）という言葉は、妥当なものである。
つまり、高い地位にいる人が娼婦との関係を追及されて、
それを否定したとしても、その証言には何ら信頼性がないということである。