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「男性性への嫌悪感」を持つ男性
このテキストの中で「どうして俺は女子高生じゃないんだ」(『マリみて』ファンの男性の掲示板への書き込み)という発言を含む熊田一雄の文章が引用されている(『“男らしさ”という病?』風媒社)。
ある意味で、これまで見てきた萌え系のオタクの行動を象徴するような一言である。
kaienさんはこのようなオタクの行動の背景にあるものを「女性性への憧憬」と「男性性への嫌悪感」であるとみる。
前者について僕の意識は向いていたが、後者については十分に意識していなかったので、この指摘はありがたかった。
なぜ男性オタクに男性性への嫌悪感が生まれるのか。さまざまな理由が予想されるが、kaienさんは「男性であるからこそ、男性のひどさ、みにくさ、あさましさを知っている」とし、
「百合萌え男子たちが嫌悪してやまないのは、男性性そのものであると同時に、男性性の『加害者性』であると考えられるからである」と述べる。
これは、実に納得できる見解である。心優しい彼らにとって、振り返れば自分自身がこのように暴力的で加害的な性の持ち主であることは、どこか耐えられない感じがするだろう。
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