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【大震災】「Gaman(我慢)」―世界は日本人のストイックな精神性を称賛した。しかし、それには“負の一面”もある…英エコノミスト紙
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ストイック(禁欲的)な日本、そしてその中でも貧しい東北地方の人々がとりわけ忍耐強い
とはよく言われることだ。その彼らに3月11日、地震と津波が襲いかかった。
この地方の人々から最も愛されている東北出身の詩人・宮沢賢治(1896-1934)が残した
「雨ニモマケズ」で始まる詩は、一番よく知られている。厳しい状況下でもへこたれることなく
耐え抜くことの美徳を讃えるものだ。しかし、宮沢の故郷、東北の人々が現実にそうした試練
に直面することは滅多にあることではなかった。懸念すべきは、「じっと耐え忍ぶ」ことが
長引けば長引くほど、日本復興への足取りは重たくなって行くことだ。
先週あった3つの出来事は、日本人に浸透している「Gaman(我慢)」や「忍耐」の有用性に疑問を投げ掛けるものだった。
1つ目は、4月17日に東電(TEPCO)は燃料損傷を起こしている福島第1原発の原子炉を
冷温停止状態にして放射能漏れをストップさせるまでに6~9ヶ月かかるという“漠然とした”
工程表を発表したことだ。放射能に怯え続けなければならない北日本の人々にとっては
先の長い話だ。
原発近郊の町から避難して仮設住宅に住んでいる数万人の人々(70代、80代の老人も多い)
に今後どう対処していくかの大計画もまだ描かれていない。
2つ目は、4月14日に管首相は被災地域を復興するために「新たな東北モデル」の開発を
目指す15人からなる特別委員会を設置した。これで、フラストレーションの高まりをかわすことにはならないだろう。…(略)
3つ目はエネルギー政策だ。…(略) 4月15日に米国の新聞に掲載された記事によると、菅首相は、今回の危機がエネルギー
政策を再活性化し、より力強い国を創生することが出来ると語った。 しかし、そのためには
(不平不満などを我慢することなく)堂々と意見を述べる多くの日本人の声が必要だ。(続く)
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英エコノミスト:URLリンク(www.economist.com)