11/04/01 08:31:56.53 UDMDfxMh
その後、大号泣の新婦を新婦母とその親類達が控え室までまるで犯人を逮捕して連行する様に引っ張っていった。
まるで幼児が泣くような声で泣き続けてた新婦、その泣き声が段々と遠ざかって行くのだけが延々と聞こえてたっけな。
そのまま、式は続行出来ずに暗黙のうちに中止となって解散する感じとなった。
その一部始終をしっかり見続けていたうちの親もさすがに呆れてたよ。
その後、俺と両親はこっち側の親戚と久々に会ったついでに食事してから夜に新幹線に乗って帰宅した。
タクシーを降りて自宅の門扉を開けて敷地内に入ったら、なんと、式場から脱走して行方不明の筈の従兄弟が
うちの玄関の横に泥酔状態で地べたに座り込んでいたよ。
すぐ横にはビールの５００ｍｌの空き缶数本と日本酒５合瓶が空になって転がっていた。
式場からは２００キロも離れてんのにどうやって来たんだ？って俺は思わずパニクっていたが、
よくよく考えてみれば、そういえば昔はよくうちに遊びに来ていた。
なので、場所は知ってて当然なんだけどね。
でも、これはさすがにマズいので、お袋が従兄弟の実家に連絡したんだが、丁度向こうも新婦達が謝罪に訪れていて半ば口喧嘩の大騒ぎになっていた。
電話口から叔父の怒鳴り声が聞こえたとお袋は俺に話していたよ。
騒ぎが尋常じゃないので新婦には居場所（うちに来ている）は言わない方が良い、というお袋とお袋の姉(新郎の母)間で取り決めしたそうだ。
連絡した時はさすがに電車ももうない時間だったし、事が事なのでそのまま帰す訳にもいかないので、暫く自宅で預かる事になった。
翌日まで酔っぱらっている間は常に○○(俺のこと)は「結婚なんかしない方が良いぞ～」って延々とクダ巻かれたよ。
酔いが醒めた後でも言う事は変わらなかったけどね。
先週末、正式に結婚の話も中止となって完全破談となったので従兄弟は昨日やっと帰宅した。
結局、約半月は家にいたことになる。
当然ながら、俺の結婚願望は完全にゼロとなった。
今後、縁談話を持ち掛けられても俺にはこの「事変」をネタに断り続けるだろう。
従兄弟には悪いが、良い切り札が出来たと思っている。
今年はある意味２つの災害に遭遇した俺です。