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『超・美術館革命』蓑豊(著)
美術館というのは調査・研究・保存が大事な役割なんだと決め込んで、
いいものを展示していればそれでいい、見に来るか来ないかはそっちの勝手だ、
という態度である。
館長は部屋にこもって原稿を書くか電話を取るだけ。肩書きだけのお飾りの館長も
少なくない。学芸員はよく勉強はするが、誰も眼を外に向けない。
人に来てもらおうというという発想がない。
人が来ようが来まいが、給料が上がるわけではないし、自分には関係がない。
いい物を並べたのに人が来ないのは‘お客’のせいだ。
違うよ、と言いたい。美術館は人が来てナンボのものなのだ。
‘お客さん’なのだから、いい物があるからぜひ来てくださいと頭を下げて
呼びこまなければ。人が来なければ美術館の意味がない。