11/04/16 02:20:37.69
最近、自分の中でジレンマだったのが、美術館へ訪れる美術好きの方々は増えている一方で、
一般の人の多くがどう見ても美術館が啓蒙施設だとは思っていないだろうなという点です。
それぞれが芸術を楽しむ、芸術の本質を理解する、観賞力を高めるという面で、それでもかまわない
部分も有り(私自身も画商さんから、絵の見方を教わったと思っている部分が多い。)、
それでは困るだろう・・・という部分も出て来ます。
ナショナルギャラリーを持たない日本は、地方に優れた美術館を分散して持っています。
地方で行政任せにしている優れた美術館が突然消滅するリスクはとても大きいと思います。
>>166 『視覚による啓蒙装置』というのが、原子力発電では原子炉、自動車ならエンジンにあたるもので、
先ず、自動車がエンジンで走っている事を知らないという事はまずい。。
でも、これを知っておくと、例えば東京でレオナルドなど見ている時に「絵の前に○分までしか立つなと言われたよ!!」
というのは、単なるグチではなくて、本質的な問題だと分かって来ると思うんです。海外だと企画展でもそこまで混んでいない。
(再度言うとミュージアムとは何か?という考え方は万国共通です。日本は明治5年に初めてミュージアムを作って、海外から
ミュージアムというものを輸入して、その思想・哲学を忘れてしまった。)
以下の話は、(自分の脳内の話なので)読まなくても良いのですが
いくら人口密度が多くても混み過ぎにならないように見せる責任がある筈なんですけどね。
愛知県くらいでちょうど良いと思ってますし、博物館法の三条の二には「分館を設置し、博物館資料を当該博物館外で展示すること」
というのが基本的な業務として載っています。
もし自分の地域の美術館で
・いつも美術館が混み過ぎている
・美術館の収蔵作品が増えて来た
・商店街に活気が無い、駅前に集客効果の高い施設が欲しい
条件がそろったら、都市型美術館(分館)造ったりしてみるのも良いかもですね。(行政・政治に相談)
『企画展にお金(税金)使いすぎないで、できるだけ所蔵作品数を増やして、増えて行った美術資料を都市部で見せる。』
っていうのが、税金の使い方としては効率が良いかも。(量産型・金沢21世紀美術館計画?)