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日本の博物館は、殖産興業政策のひとつとして開催された博覧会から生まれた。欧米での視
察を通して、明治政府の官僚たちは、視覚による啓蒙装置をもつことが近代国家には欠かせな
いと認識するようになり、物品を1ヶ所に集めて陳列し、人々の教育に役立てる「博覧会」を
開催することを企てたのだ。その後、博覧会のために集められた物を、恒久的に陳列する施設
が必要だと考えられた。それが、博物館の成立へとつながっていくのである*33。
明治5(1870)年、日本で始めての官設「博覧会」が東京、湯島大成聖殿で開かれた。同博
覧会には、翌年にウィーンで開催される万国博覧会に出品される予定の品々(人工・天然、新
古を問わず)が集められた。同年4 月に博覧会は終了し、ウィーン万国博覧会に送る品々を選
別した後、残ったものは、期間を定めず恒久的に公開されることとなった。明治5 年5 月のこ
とである。これが、日本の「博物館」の誕生とされている*44。
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