11/05/06 09:04:08.66 EDoArWi7
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最初にスティグリッツが、FRBのQE2政策を概ね以下のように批判した。
* FRBの考えは古いモデルに基づいている。金利を下げれば投資が促進される、というものだ。
しかし大企業については手元に現金が潤沢にあるので、金利の数ポイントの引き下げが彼らの投資に与える影響は限られている。
一方、中小企業に対しては銀行の貸し渋りが起きている。この貸し渋りを解消しなければ、中小企業に資金が回っていかない。
だが、FRBはこの問題にきちんと対処しないままQE2に踏み切った。
* 銀行の貸し渋り問題が解消していない中で実施したQE2は、本来の狙いであるはずの
中小企業に資金を回すことにつながらず、成長を続けている新興国への資金の流入を引き起こした。
つまり、QE2によって供給された流動性は、経済の沈滞している箇所に流れ込むか、
特にこれ以上の資金を必要としていない成長経済に流れ込むかの選択を迫られ、後者を選んだのだ。
その結果、それらの国は、已む無く資本規制を実施するまでに至った。
つまりQE2は、本来の目的を達成しないどころか、世界金融市場の分断化を引き起こしたのである。