10/12/09 05:09:29 hL1Hx0B6
>>254
面白いリンクを紹介頂きありがとうございます。
個人的には経済は複雑系だと思っているので、前提としている下記の数式モデルが単純すぎると危惧しています。
(1)
>ケーガンの貨幣需要関数を前提にしている。
>
> ln(M/P) = a - bi + ln(Y)
>
>M/Pは実質貨幣残高、iは名目金利、Yは実質所得
>aとbは係数
仮にこのモデルが正しく機能しているとして読み進めても次で不自然な事に気づきます。
(2)
>m = C・exp(-bπ)
>
>mは実質貨幣残高、bは係数、πはインフレ率、C≡exp(a-br)・Y
ここです。インフレ・デフレは毎月発表しているCPI(消費者物価指数)で判断しますよね?
なのに物価がどこにも出てこない。次の式でも出てきていません。
(3)「一般に、シニョリッジはπmと定義される。」
既に危ない橋を3つ程渡っていますよね?なのにこのあと微分してるんです。
「∂d/∂π = (1-bπ)m」
つまり傾き、瞬間値です。これを年率でグラフ化しても...直感的に不自然だと思うのですが...要するに
複雑系なのに美しすぎるんです。
そこを不自然に感じます。