11/08/21 15:02:35.00 iU8QvW6a
物語
地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きている
のを直感し、調査に乗り出す。潜水艇操艇者の小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に
小笠原諸島沖の日本海溝に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。
異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪
の場合2年以内に、地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。
最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる
「D計画」を立案・発動する。しかし、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で
進行していた。各地で巨大地震が相次ぎ、ほとんど動きがなかった休火山までが活動を
始める。精鋭スタッフたちが死に物狂いでD計画を遂行し、国民を続々と海外避難させる。
一方、あえて国内に留まり日本列島と運命を共にする道を選択する者たちもいた。
四国を皮切りに次々と列島は海中に没し、最後に北関東が水没して日本列島は完全に
消滅する。