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「黒い雨降雨地域」の拡大
広島市の爆心地から北西地域にかけて強い放射能を含んだ黒い雨が降った地域、いわゆる「黒い雨降雨地域」に
ついては、昭和51年(1976年)9月に、その地域の一部が「健康診断特例区域」として指定されました。
しかし、未指定地域の人々は、同様に黒い雨を体験しながら、援護の手が差し伸べられない状態が続いています。
未指定地域の人々の高齢化が進んでいることから、早急な援護が求められています。
こうしたことから広島市では、平成20年度(2008年度)、原爆体験による心身への健康影響や黒い雨の体験状況に
ついて大規模な調査を実施し、その結果、次のことが明らかになりました。
1. 黒い雨の降雨地域は、従来言われていた範囲(いわゆる宇田雨域)よりも広いこと。
2. 未指定地域で黒い雨を体験した者は、心身の健康面が被爆者に匹敵するほど不良であり「放射線による健康不安」が
その重要な要因の一つであること
また、放射線物理学等の専門家による調査で健康診断特例区域外において広島原爆由来と考えられる放射性物質
セシウム137が初めて検出されました。
こうした調査結果等をもとに、広島市は、平成22年(2010年)7月、広島県及び関係市町とともに「黒い雨降雨地域」のうち
未指定地域を「第一種健康診断特例区域」に指定するよう国に要望を行いました。