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鈴木商店は大正時代に三菱商事はおろか三井物産をも超えた一大コンチェルンを築きあげた
もともと神戸の貿易商だった鈴木商店は樟脳や鉄などの投機で得た莫大な利益を実業の買収に振り向けて
神戸製鋼や帝国人造絹糸(帝人)播磨造船(IHI)帝国ビール(サッポロビール)など大会社60社を傘下にした
流星のごとく鈴木商店を躍進させたのは金子直吉という丁稚あがりの大番頭だった
しかし第一次世界大戦後の大不況により経営が悪化
資金面で台湾銀行という特殊銀行にほとんど頼ってきた鈴木商店だったが
鈴木商店の弱体化を見た三井財閥は短期金融市場を操作し一気に鈴木商店を資金ショートさせて倒産に追い込んだ(昭和金融恐慌)
鈴木商店は解体され優秀な大会社がいろいろな財閥の傘下に散っていった
しかし投機で得た利益を近代産業の発展の礎に投資してきた鈴木商店の功績は今も生き続けている
大番頭金子は鈴木商店が一大コンチェルンになっても借家住まいで私財を蓄える人ではなかったという
神戸で生まれた一大総合商社鈴木商店はかなり熱い