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『週刊金曜日』 2010年10月8日 818号
尖閣諸島 中国漁船衝突事件
■菅政権、対中外交の失敗
浦野 起央
URLリンク(www.kinyobi.co.jp)
第二次世界大戦後、尖閣諸島は、米国の実効支配に入った。当時、台湾漁船の活動がこの海域
で続き、沖縄軍政府により規制された。1961年に石垣市は、現地調査を行ない、その日本帰属を
明確にした標柱を建立した。71年の沖縄返還協定調印を前に、当時すでに注目されていた東シナ海
石油資源への注目とともに、69年以降、台湾およびそれを支持した中国の領有権主張が提起されて
きた。この論争には、尖閣諸島は中国領だとした、北京滞在中に井上清教授が執筆し刊行した
『「尖閣」列島―釣魚諸島の史的解明』、あるいは日本が台湾併合の際に奪取したものだとする
?天穎の『甲午戦前釣魚列嶼帰属考』も刊行されたが、現在、その論拠が崩れている。
(注) ?天穎 (「?」の部分の漢字は、「口」の字の下に、「癸」の下側の「天」に似た部位を書く。
ネット上では「呉天穎」とも表記されている)