10/11/13 08:02:40
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 光化門は泣いている -
この夏に復元されたばかりの故宮・景福宮の正門、光化門の扁額(へんがく)に早くもヒビが入り
大問題になっている。扁額は縦173センチ、横429センチの大きなもの。松の木の板でできていて、
白地に墨で「光化門」と書かれている。景福宮はソウルの観光スポットにもなっている。
宮殿の背後には大統領官邸(青瓦台)があり、門の前には首相などの政府総合庁舎があるから、
光化門は国の中心といっていい。その「光化門」にヒビが入ったのだから、韓国国民は自尊心を大いに
傷付けられたかたちだ。
ヒビの原因はどうやら拙速復元にあるらしい。当初は12月に完成の予定だったのが、各国首脳が
出席する大規模国際会議のG20に合わせようと8月に完成式をやってしまった。このため扁額に使う
木材を十分乾燥させなかったせいではないかというのだ。
目覚ましい経済発展や韓流文化などで国際的に注目される韓国だが、肝心のG20を前に手抜かりが
表面化したとは皮肉だ。迅速果敢な推進力と集中力が売りモノの韓国社会だが、コインの表裏である
“拙速”という悪いクセが出た。
光化門と並ぶソウルのシンボルで2年前、放火で焼失した南大門も現在、復元工事が進行中だ。
こちらは国宝第1号だから時間をかけ入念に工事してください。(黒田勝弘)
ソース : 産経 2010.11.13 04:02
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