11/08/24 01:49:35.78
ほんとかよ。わからんことはちゃんと聞いとけよ。
じゃあちょっと三人称の小説の書き方を手ほどきしておいてやろう。
おまえに理解できるかどうかわからんが。
たとえばハリーポッターだと、最初、おじさんとおばさんの心情が書かれているだろ。
摩訶不思議が嫌いだとか魔法みたいなことが嫌いだとか。
だが距離感をおいて書いているため、おじさんおばさんには共感しない。
心情を書くことで読者の共感を得るのではなく、
おじさんおばさんの特徴を印象づけているんだな。
テクニックとして、いちいち外見を描写したりするより、
こいつはこういうふうに思っている人物だとか書いたりするほうが、
読者にとって印象に残りやすいし、また、
そういうふうな思考をする人間はこういうふうな外見をしているだろうと
読者が勝手に想像してくれるものだ。
要するに、書き手が、その登場人物の心情を書くことで、また書かないことで、
読者に何を見せたいのか、どう感じさせたいのか、ちゃんと理解してないとだめなんだな。
たとえば一人の人物の視点でその者にべったりだと一人称の小説みたいになってしまう。
最初から最後までそれで通すのならいいが、そうでない場合はまずい。
だからバランスを見ながら、近づいたり離れたりと、距離感をはかる。
おもに視点の取り方と心情の書き方でその距離感を操作するんだが、
まあ、この距離感が三人称の小説の欠点になることもある。
客観的なお話になって感情移入がしにくいとかなんとか……
ま、しかし、最終的には書き手の能力による。以上。