11/06/05 02:35:15.85
なんだ、つまらないな。こうだろ。
『秘密クラブ』
二人の若いニートが、すっかりイギリスの兵隊のコスプレをして、秋葉原のとある一軒
の店の中に入っていった。
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
という少女らの掛け声は今やなかった。数年前に廃屋となったメイドカフェの店内は光
も射し込まず、真っ暗なただの倉庫のようだった。
「ほんとにここか?」
「ああ、ここだ。ここに間違いない。見ろ、壁に刻まれた文字を」
「『ロータリークラブ』? ロータリークラブか。ここがあの『ロリータクラブ』と間違
われたロータリークラブか!」
「そうだ。しかしロータリークラブとは世をあざむく通称。ロリータクラブこそが真の名
であり、ここ秘密クラブの本拠地だ!」
若い男はそう言って声を荒げた。
「ぞくぞくするな」
「だろ? 来てよかったろ?」
「あのカウンター下に、少女の死体が眠っているんだな」
「たぶんな。クラジミアに感染して幼くして命を落とした美少女が眠っている」
「掘り起こして、屍姦する。そうだ、僕から先にやらせてくれ!」
「だめだ。僕が先だ!」
「いや、僕だ!」
二人の若い男は互いに銃口を向け、発砲した。(了)