11/05/28 12:26:56.83
あの日、校庭で鉄塔が倒れてから15分後に、体育の授業が室内に変更になった。夏のさなか、
日差しが土に半分埋められたタイヤを強く照りつけていた。体育館では空調のききが悪く、そのた
め、ドアは開け放たれていた。どこかの業者と思われる日本人が、アジア系の外人と二人連れで、
横だおしの巨大な鉄塔の脇で何かしらの相談をしているのが見えていた。外人は赤い野球帽をか
ぶっていて、肌が浅黒く、汗をたくさんかいていた。教員の何人かも集まってきた。赤十字のバンド
をした救急班が、クラスメイトの生体反応を確認していた。