11/07/07 20:01:26.23
今年の当選作読んだよ。純文の受賞作のはずだが、顔面麻痺闘病記の間違い?って。
選評を読んで、何でこれが選ばれたのかはわかった。前々回も最終に残っていたので
書ける人だと見なされたと云うのは。
女性にとって顔が変形するのは痛いだろう。
職場や大切な人たちにまで波紋が及んで主人公にとっては大変な事件だが、人事ってか。
北野たけしの「顔面麻痺」の方が、すごかったな。
主人公の婚約者が、
「100年残るものを作りたい」と云うのが、作者の決意でもあるのだろうか。
飽きないで最後まで読めたので、俺的には……及第点。
話すように書かれているけど、文が滑らかでないな。
例えば、
「彼はそのうち私を捨てる。この状態で、
彼の前で泣いていることなどできるはずもないのだし。
あの人が去ってしまったらきっと私はもっと泣いて、
どうしてあの人は私を摑んで離さずにいてくれないんだ。
―群像6月号 48P下段3~6行目」
文法的にどうなのか。理性を失った心情を表すために、わざと上記のように書いているのか不思議になった。
あと、対談◆花村×富崎「才能ある人に届け」も読んだよ。
俺なんぞに伝わるのか分からんが、群像編集部を舞台にした小説『裂』を来月あたりに読んでみる。