名探偵ヘイドレクの物語at BUN
名探偵ヘイドレクの物語 - 暇つぶし2ch250:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 11:55:19
異常な思考でこの危機を乗りきろうという思考そのものが異常であった。

251:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 13:58:24
しかし肩から顔面を生やしたヘイドレクと腕の切断面から触手を生やしたジェニファーの二人はもっと異常だった。

252:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 14:27:15
権田警部の頭の中の異常な妄想はもう何時間も続いていた。
その頃、ハイウェイをフェアレディZが走っていた。運転席に座っているのはジェニファーだ。
そして、助手席にはヘイドレクがいる。
ジェニファーはハンドルを握り、ヘイドレクの方には顔を向けずに前を見ながら言った。
「あれがあなたの能力なのね」
「……ああ、そうさ」
「最初に自分の能力に気づいたのはいつ頃かしら」
「最初はたぶん小学生の時だね。好きな子がいてさ。意識せずにその子に能力を使ってたんだ。
今と違ってその頃はまだ能力のコントロールができなかったから……」
「その子はどうなったの?」
「僕の思う通りになった。だけど、徐々に言動や行動が支離滅裂になって、最後には、人間の尊厳を無くしてしまった。
彼女のことは今でも忘れられない……」
ジェニファーはつぶやくように言った。
「幻覚を見せる能力……相手を操る能力か……」
ヘイドレクは確かめるように言った。
「ねえ、僕は、君の方を選んで正解だったんだよね」
「ええ、現に変身能力と魔法攻撃能力を持つ私だってこうして組織の中で認められて、
仕事を任せられてる。それに、お金にも困らず何不自由ない暮らしをしてるしね。
何よりあの変態ホモ野郎より私の方がいいでしょ」
ヘイドレクはジェニファーのシートベルトに押さえつけられた巨大な乳房と美しい横顔を見た。
ヘイドレクは確信を持って答えた。
「ああ、そうだね」

253:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 20:59:52.49
そしてヘイドレクはもう一つ確信していた。
やれる、と。

254:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 22:02:21.00
ヘイドレクはもっこりした

255:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 22:28:28.11
もちろん額の真ん中のほくろの事である

256:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 22:31:28.90
そしてそのほくろが膨れ上がり、

257:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 22:32:59.00
ビームを撃つ

258:名無し物書き@推敲中?
11/02/19 23:50:14.01
セクシービーム!

259:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 00:03:10.20
膨れ上がったほくろが弾け、中からはかつて誰も見た事も無いおどろおどろしい物体が飛び出した。
それは・・・

260:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 02:12:02.81
ひし形でぐにょぐにょしていて、

261:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 04:18:46.37
すさまじい悪臭を放っており、

262:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 04:25:34.70
でも食べると味は良かった

263:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 06:09:46.60
しかし毒性はあったようで、食べたとたん苦しみ出した。

264:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 09:08:01.58
「うぎゃあああ、し、死ぬうぅ!」

265:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 10:31:35.41
権田警部の妄想はまだ続いている!

266:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 13:18:14.95
「警部ちゃん……ここにご飯おいておくわよ」引きこもり歴10年の警部の部屋の前に食事の乗った盆を置いて母はそっと涙を拭った。

267:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 16:00:29.54
「スカートひらり翻し~、ハートに火がついたように~♪」と、警部はミニのスカートを履いて踊りながら歌っていた。

268:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 16:31:06.38
権田警部が時間の感覚さえ失くしてしまった頃、ジェニファーとヘイドレクが乗ったフェアレディZは
海沿いに立つ白を基調とした現代的なデザインの家の前で止まった。
「ふう、着いたわ。さあ、中に入りましょう」
二人は車を降りた。
玄関抜けて、リビングに入ると、ヘイドレクの目には暖かな日の光と青い海の景色が飛び込んできた。
「すごい景色だね。いい部屋だ」
「でしょ。私も気に入ってるの」
「まだ新しいけど、いつからここに住んでるの」
「いいえ、違うわ。ここは私のセーフハウス兼別荘よ。買ったのはつい最近よ。いつもはもっと都会の方であくせく暮らしてるわ」


269:名無し物書き@推敲中?
11/02/20 17:28:16.31
「都会のほうであくせく暮らしているだって?なぜ、なぜそんなまねを……」ヘイドレクの表情が曇った。「なにかわけがありそうだな。聞かせてくれないか」
合成皮革の黒のソファーに腰を下ろし、頭を抱え込んだ。
遮光カーテン越しの夕日がその頬に深い陰影を作っている。
ヘイドレクはいっきに十歳以上も老けたように見えた。

270:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 11:11:51.04
ジェニファーは目をかっぴろげてガタガタと震え出した

271:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 11:32:31.08
その後で、ジェニファーは悪戯っぽく笑って言った。
「なんてね。驚いた?あくせく暮らしているのは組織とは関係ないわ。
私の個人的な理由よ。だから安心してヘイドレク」
ヘイドレクは安堵して言った。
「まったく君って人は」
「君って人は?」
「すごく魅力的だよ」
その言葉にジェニファーはけらけらと少女のように笑った。
「あら、うれしいわ。ねえ、ヘイドレク。もう、日が暮れてきたし、お風呂に入りたいんじゃない?
沸かしてあげるから、入ってくれば?ここはお風呂からも海が見えるのよ」
「本当に?それは入りたいな。でも君より先でいいのかい」
「ええ、だってあなたはお客様ですもの。私は夕食の下準備でもしながら、待ってるわ。だからゆっくり入ってきてね」

272:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 13:13:27.55
「ゆっくり入ってきて、だって!?」ヘイドレクは息を飲んだ。「ふ、風呂にか!?」
右手で額を押さえてよろめく。
壁にぶっかり、そのまま身を持たせかけた。
「な、なぜそんなことを……」喉の奥から声を絞り出すように言った。「なにか深い事情がありそうだな……。聞かせてくれないか」

273:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 14:38:01.80
ジェニファーは言った。
「ヘイドレク。ふざけてないで入ってきて。じゃないと晩ご飯作ってあげないわよ」


274:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 15:49:59.11
「いいかジェニファー、よく聞いてくれ」ヘイドレクは真剣な表情だ。「僕はけしてふざけてなんかいない」
こんどはジェニファーが息を飲む。これはただごとではない。ヘイドレクの様子から、そう察した。
「君のいうみたいに物事は単純じゃないんだ。そりゃあ、ある程度まではこの世界のありように僕らは合わせていけるかもしれない。
だけど」と、言葉をきってジェニファーを見つめる。「それは根本的な解決にはならない。入り口も出口もない個人的な記憶みたいにね。ここまでは分かってくれたよね」

275:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 16:24:55.26
ジェニファーは脱糞した

276:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 16:32:50.12
ジェニファーはゆっくりと言い聞かせるように話し始めた。
「ヘイドレク。私たちにできることは受け入れること。それしかないのよ。
あなた車の中で言ったわよね。昔、好きな子に自分の能力でひどいことしてしまった。それが忘れられないって。
でもね。ヘイドレク。それは特別なことじゃないのよ。組織にはあなたみたいな人がたくさんいるわ。
みんな人とは少し違った能力を持って生まれてきたってだけで辛い思いをしてきた人達ばかりよ。私だってそうだわ。
でもね。ヘイドレク。あなたはもう一人じゃないのよ。それだけはわかってほしいの」
ヘイドレクは何も話さなかった。ずっとジェニファーの済んだ瞳を見ていた。
それはジェニファーも同じだった。
それから、少し経ってヘイドレクは言った。
「ジェニファー、僕お風呂に入ってくるよ……」



277:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 17:53:12.83
ジェニファーは舌打ちした。
「あの馬鹿、いちいち風呂行くくらいでごちゃごちゃ言いやがって」
風呂場からはヘイドレクの鼻歌が聞こえてくる。
ジェニファーは仕返しに何かいたずらをすることにした。

278:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 20:21:23.19
寝ているヘイドレクの顔に落書きをすることである。

279:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 21:19:10.90
しかし風呂場から出てきたヘイドレクの顔にはすでにラクガキがされていた!

280:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 22:14:58.00
「ジェニファー、さっき脱糞しただろう」と。

281:名無し物書き@推敲中?
11/02/21 23:09:03.51
「してないわ!」と、糞まみれで。

282:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 01:13:26.60
と、とつぜん電話が鳴った。

283:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 01:43:24.69
ヘイドレクの携帯電話だった。

284:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 03:33:39.35
間違い電話だった

285:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 09:59:26.58
ヘイドレクとジェニファーは間違いを認めなかった。

286:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 10:04:46.63
未来の自分からの

287:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 10:55:19.01
ツイートにはこう書かれていた。
ちゃんとストーリーを紡げ。下劣で低能なクズども。

288:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 14:03:38.09
その言葉に反応したのはジェニファーだった。彼女はかんかんになって怒った。
ヘイドレクはそんなジェニファーをなだめる役だ。彼には下劣で低脳なクズなどといった自覚はまるでない。

289:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 15:10:20.05
ヘイドレクは村上春樹の小説の登場人物のようにやれやれと思った。
しかし、そうやってやれやれと思ってみても、自分が村上春樹の小説の登場人物でないことには変わりがなかった。
ヘイドレクは自分の境遇を呪わずにはいられなかった。
どうして、僕はこんな下劣で低能な人間たちが集まる場所に生まれてしまったのか。
小学生でもないのにうんこ、うんこと言って喜んでいる姿を見るとヘイドレクは膨大な虚無を感じた。
しかも、それが作家志望の人間たちであるというから始末に負えない。
物語の中の登場人物の使命がいかに作家の考え通りに演じることだからといって、正直ヘイドレクは嫌気が差してきていた。
もう、作家の考えなど無視して、自分で村上春樹の小説の登場人物のように振舞ってしまったら、どうか。
ヘイドレクはそう思った。
例えば、ジェニファーを口説いて、セックスをしてみるのはどうか。
村上春樹の小説によくあるいわゆる物語における鍵としてのセックスだ。
それなら、下心を差し引いても何かが変わりそうな予感がしないでもない。
ヘイドレクはその考えを実行に移すことにした。

290:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 17:03:19.60
「じぇーにーふぁ~」と、妙なアクセントで鼻息荒く、目をかっぴろげ、まずは口づけを迫るヘイドレク。
まるでテレビ番組「秘密の県民ショウ」の東京一郎そのものである。が、これはあくまでも偶然の一致だ。彼の地が出たにしか過ぎない。

そもそもヘイドレクは文盲なので村上春木どころか本自体をぜんぜん読んだことがない。漫画ですら絵を見て楽しむ。
股関がモッコリしている。

291:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 18:41:22.53
ジェニファーの股関ももっこりしている

292:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 20:32:43.50
ジェニファーは男の娘だった。

293:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 20:55:19.63
ヘイドレクはべつに男の娘でもかまわなかった

294:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 21:23:46.30
むしろ男の娘のほうがよかった

295:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 23:37:22.18
しかしティファニーにしてみればヘイドレクだけは絶対に嫌だった。

296:名無し物書き@推敲中?
11/02/22 23:43:45.21
ここで、突然出てきたティファニーという娘の出生について語らなくてはなるまい。

297:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 09:52:06.06
ジェニファーはため息まじりにぽつぽつと語り始めた。「ティファニーは、私の妹なの」

298:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 12:59:04.04
ティファニーは言った。
「それよりも、お姉ちゃんまたなの?」
ヘイドレクは尋ねた。
「またって?」
「うーん。どうやらあなたはお姉ちゃんの彼氏さんみたいだから教えてもいいかな。
お姉ちゃんはね。緊張すると無意識に変身能力を使って、性別が変わってしまう癖があるのよ」

299:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 14:36:35.49
「なに、性別が変わるだってぇ!?」ヘイドレクは目をむいた。
「そうよ。やっぱり知らなかったのね」
「だったらあんな女いらんな。年増で肉便器で、そのうえ化け物なら」ごくりと唾を飲み込む。
ヘイドレクの視線はティファニーの豊満な胸に釘付けだ。

300:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 14:47:23.43
すると突然、ティファニーの携帯電話が鳴った。
「あ、ちょっと失礼。もしもし、え、今から?本当に?うん。行くよ。絶対に行く」
ティファニーは興奮した様子で携帯電話を閉じるとヘイドレクに言った。
「ヘイドレクさん、すいません。本当はもう少しお話がしたかったけど、急に用事が入っちゃった。
だからもう行かなくなくちゃ。それじゃ、お姉ちゃんをよろしくね」
そう言うと、ティファニーはすぐさま玄関を出て行ってしまった。
そうしてまたもやヘイドレクとジェニファーは二人きりになった。

301:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 16:48:51.62
「さっきはひどいこと言ってごめん」と、ヘイドレクはあやまった

302:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 20:10:46.87
しかし顔は半笑いだった

303:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 20:13:25.30
その頃、地球のどっかではメロスが激怒していた

304:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 20:44:12.16
「もう我慢ならん。ヘイドレクのやろう! 流石のわしも堪忍袋の緒が切れるっちゅうに」
メロスは思わず握り締めたメロンを捻りつぶしてしまった。

305:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 22:05:09.73
メンロには剃刀が入っていたので手が血だらけになった。

306:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 23:44:18.29
メロスは血をごくごく飲んだ

307:名無し物書き@推敲中?
11/02/23 23:57:59.73
すると驚くべきことに

308:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 02:08:45.20
その様子を見ていた近所の主婦が、

309:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 09:15:08.53
右手に持っていた買い物カゴを

310:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 10:49:05.48
大きなスポーツバッグの中に無理矢理押し込んだ。彼女は買い物かごマニアだったのだ。
しかし、それをこの道10年の万引きGメンである四月一日加奈子(女)が見逃すはずもなかった。
ちなみに、加奈子のスリーサイズはB128W60H103で、身長は198センチ。
スポーツ経験はバレーボール、バスケ、レスリング、ブラジリアン柔術、ムエタイという経験がある。
年齢は現在28歳である。

311:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 12:01:41.91
しかし主婦の方も負けてはいない。加奈子に後ろから肩を叩かれるやいなや、自分が悪いも何も関係なくジロリと睨み返した。
腕には自信がある。こんな女に負けるわけがない。
傭兵として世界中の戦地を転々とし、実戦に即した軍隊式格闘技を極めたのだ。
ルールに縛られた格闘技なんてしょせんはお遊び。スポーツでしかない。恐れるに足りぬ。
「文句があるなら、かかってきな」バックを放り投げ、ぼきぼきと指を鳴らす。万引きGメンの加奈子を見おろした。
元傭兵の主婦は身長2メートル30センチのマッチョであった。

312:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 13:01:14.24
加奈子は主婦の威圧にも屈せず落ちつき払って携帯電話で警察を呼んだ。
加奈子は運動神経が良いだけでなく、理性的な女性だった。

313:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 14:15:45.60
その理性を上回るのが傭兵マッチョ主婦の暴力である。
警察だろうが軍隊だろうが何だろうが、しょせんは対人間でしかない。
世界各国で武装した多くの兵を葬ってきた実績があるのだ。警察など、ものの数ではない。
主婦の戦闘能力は軍事大国のそれをはるかに凌駕する。

314:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 14:41:24.24
脳みそまで筋肉でできているかのような独活の大木は本気でそんなことを思っていたかもしれないが、
現実的な話そんなことがあるわけがなかった。
事実、主婦は警察に取り押さえられ、公務執行妨害の現行犯でそのまま連行された。

315:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 15:25:19.43
警察は言う
「率直に言おう。我々は、君の力がほしい、君もこれからの人生を牢屋で暮らすのはいやだろう? 君は戦場に生きるべき人間だ」

316:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 16:31:42.40
しかしながら、検察や裁判所がそんなことを許すはずもなく、
主婦は裁判を受けて有罪となり執行猶予なしの実刑判決を受けることになった。
刑務所の暮らしは主婦にとって過酷なものになった。
なぜなら、主婦が刑務所のルールに従わず、ことあるごとに暴れたからだ。
そのおかげで主婦はほとんどの時間を独房の中で拘束されて過ごした。
そして、それは主婦にある変化を及ぼした。
主婦の体は時間の経過ともにみるみる小さくなり、筋力も落ちていったのだ。
実は主婦の体は軍の研究機関によって薬づけにされてできた紛い物だったのだ。
主婦はほとんど見る影もなく萎んでしまった。それはまるでやせ細った老婆のようであった。
しかし、それは仕方のないことだった。今まで体に無理をしてあの体型を維持してきたのだから。
小さくなったことによって主婦の拘束具はその意味を無くしたが、
主婦にはもはや脱獄を考える気力も体力も残ってはいなかった。
それどころか主婦の体の異変は脳にまで達した。脳の委縮が始まったのだ。
その現象は主婦から論理的思考能力を奪い去った。
つまるところ、主婦は満足に言葉を話すことも数を数えることも何かを記憶することもできなくなってしまったのだった。

317:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 17:27:17.82
痩せ衰えた小柄な主婦が前に手錠をかけられ刑務所の廊下を看守と共に歩いている。処刑場へと向かっているのだ。
たかが公務執行妨害ごときでの死刑は初であり、裁判官が判決を下したその時には彼女をのぞく全員が爆笑した。
法律もなにもない。それは死刑囚が本来いるべきところは刑務所ではなく拘置所なのをとってみても明らかである。
彼女は口の端からヨダレをたらし、へらへらと笑っていた。自らの置かれた理不尽な状況を知らないでいられるのは、ある意味幸せかも知れない。
外にでると前方彼方の林に霧雨が注いで、その左側にセメント造りの小さな建物が見えた。
看守は彼女に傘をさしてやり、そこへ導いて行く。
―と、林の中から何者かが現れたのは、その時だ!

318:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 19:44:58.86
それはメロスだった。
そしてこう叫んだ。
「それはおれの妹だ。妹に手を出すな」
看守は言う。
「何を馬鹿げたことを。メロスよ。このクソ女がお前の妹であってもなくても関係がないのだ。
今ここでこのクソ女は死ぬのだ。だがなメロスよ。それは当然の報いなのだ。この女は今まで世界中の戦場で
たくさんの人間を殺してきたのだ。そんな人間が生きていて良い道理など存在しないのだよ」
その言葉を聞き、メロスは再度激怒した。
メロスは激怒したまま看守にこう言い放った。
「お前は人間失格だ!」
そして、メロスは天に向けて右腕を掲げ、呪文を唱えた。
「出でよ。召喚獣、安部公房!」
メロスはなんと安部公房を召喚した。
そして、さらに召喚された安部公房が今度は砂の女を召喚する。
砂の女は一見しただけではただのスコップを持ったいやらしい体つきの女であるが、
そのパワーは計り知れないものがある。
なぜなら毎晩スコップで大量の砂を掘り出しているので、
その作業が筋肉トレーニングの役割を果たし、自ずと常人ならず筋力が身についたのである。
事実、砂の女は夫を簡単に殴り飛ばしてしまった経験があった。
ちなみにこれは余談だが、砂の女がいつもスコップを持っているのはブランケット症候群だからである。
砂の女は安部公房が命ずると、人間とは思えないスピードで看守にスコップで殴りかかった。

319:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 19:52:39.65
看守は、その砂の女に歓喜し、ひどく興奮した。
それは、女のなまめかしさに反応したからではない。
同じ、「能力者」と出会えたことが、看守は嬉しくて仕方なかったのである。
・・・・・・成る程、自分はこの女と戦う為に能力を手に入れたのかもしれない。
看守は、猛るもののふの心とともに・・・
平沢進を召喚した。そしてその平沢進は、白虎野の娘を召喚した。
バトルがはじまる・・・・・・!!

320:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 21:48:12.09
はずであったろう・・・。砂の女が人間とは思えぬスピードで攻撃を仕掛けなければ。
実際のところ看守はひと声短く「ひっ」と叫んだだけで絶命していた。
砂の女が降り下ろすスコップが脳天を直撃すると、血しぶきをあげながらその頭部は両肩の間にめり込んでしまったのである。
メロスはぱちんと指を弾いて安部公房、砂の女両者を消すと妹の元へ駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「あぐぅ・・・あがぐぅっ・・・お、お兄・・・お兄ちゃん」
兄の腕に抱き起こされ、愛の力が思考能力の回復という奇跡をもたらしたっ!!

321:名無し物書き@推敲中?
11/02/24 23:18:39.40
のもつかの間、妹は口から血を吐いて脱糞した

322:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 00:46:15.05
メロスも負けじと脱糞し返す。

323:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 01:56:58.84
たちまち便器は糞が山盛りとなって流れなくなった!

324:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 03:23:41.43
山を見たら登らずにはいられない性分のメロスとその妹である。
スポーツ用品店で登山用具一式を買い揃えると慌ただしく便器のところへ戻ってきた。
「いくぞ」
「はい。お兄さま」

325:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 05:40:46.01
「だけど…」と、妹は口ごもる。
「ん、どうした?」
「なんかこの山、動いてない?」
二人の目の前で山が振動し始めた!

326:sage
11/02/25 07:43:14.06
目の錯覚だった

327:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 09:15:50.61
いっぽうその頃ヘイドレクは探偵家業を廃業し、職業安定所の長い列に並んでいた。

328:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 09:33:55.33
しかしながら、ヘイドレクはすでにジェニファーと同じ組織に加入していたため、
組織から多額の金を貰っていた。
組織から貰った金額は合計すると、すでに10億を超えていた。
なので、ヘイドレクには働く必要がなかった。
おまけにジェニファーとはあれから、なんやかんやあって彼氏彼女の関係になることに成功した。
メロスが激怒していた頃、ヘイドレクはとても幸せな毎日を過ごしていたのだ。

329:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 10:44:50.58
しかし金はいくらあっても邪魔にはならない。
「僕やっぱり職安に行ってくるよ!」ヘイドレクは少年のように瞳を輝かせて玄関を飛び出した。

330:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 11:56:39.92
職安にはいろいろな人がいた。
その中にはヘイドレクと同じく探偵を廃業して、新しい職を求めにやってきた人が2人いた。
一人はシャーロック・ホームズという人で、もう一人はフィリップ・マーロウという人だった。
ヘイドレクは元同業だったせいもあって、その二人とすぐに打ち解けた。

331:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 12:47:19.71
ヘイドレクは喜々として語る。
「僕ね、密室殺人事件を解決したことがあるんだよ!みんなを大広間に集めて、この中に犯人はいる!
って宣言していちばんビクッてした人を捕まえたんだ!ビクッてする人は怪しいでしょ。すごい推理でしょ!」

332:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 13:45:41.92
そう言ってヘイドレクは息を引き取った。

333:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 13:54:04.98
シャーロック・ホームズは時計を見た。
「時間だ」
「もうそんな時間かい、これから一杯どうだい?」
「明日のヘイドレクを用意しなくてはいけないんだよ」
「そうですか」
フィリップ・マーロウはそっとスレを閉じ出ていった。

334:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 15:15:19.60
またまた場面は変わってメロスとその妹である。
果たして彼らはいったい何をしていたのか?
何もしていない。二人並んでぼうとしていた。
本当はウンコの山になんか登りたくなかったのである。他に何も思いつかなかったからそれらしい行動をしたまでだ。
行動を起こしてから「こりゃ書き手の食いつきが悪いな」と、気がついた。
馬鹿な二人である。

335:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 16:35:27.78
だが、もっと馬鹿なのはメロスとその妹にウンコをさせた書き手だった。


336:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 17:37:59.13
職安から酒場にやってきて一人で酒を飲む探偵がいた。
(このまま酒を飲み今日一日を終わらせるのはもったいないな……)
フィリップ・マーロウはジョッキをテーブルのはしに追いやりノートパソコンを開いた。
「どれ、メロスの方は私が片付けるか」
フィリップ・マーロウはそのまま画面の中に消えていった。

フィリップ・マーロウはメロスと妹の前に現れた。
しかしメロスたちはフィリップ・マーロウのことを動く山だと錯覚していた。

337:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 19:00:01.21
「山がこっちに歩いてくるよ」
「ああ。歩いてくる」
メロスと妹はアンニュイな表情で地べたに膝を抱え座っている。
彼らには覇気というものがまるでない。二人とも死んだ魚のような目をしていた。
「やあ。君がメロスで、そちらは妹さんだね」フィリップ・マーロウは務めてにこやかに声をかけた。
「ええ……」
「うん……」
二人の視線は確かにフィリップ・マーロウの目に向けられているのだが、視覚認識をちゃんとしているのかどうか疑わしい。
フィリップ・マーロウの目を透かしてその遥か後ろのほうを見ているようにもみえる。
フィリップ・マーロウはメロスとその妹の肩を揺すぶった。
「しっかりしたまえ。わたしは君らを消しにきた。だが無抵抗な人間を一方的にやるのは気が引ける。立ち上がって、戦うんだ!」

338:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 19:15:14.50
「うんこ・・・」
「えっ?」
「うんこがほっぺに付いてるよ」
「あっ!?」
やられた・・・ フィリップ・マーロウは戦意をすっかり失ってしまったことに気が付いた。

339:名無し物書き@推敲中?
11/02/25 19:51:08.68
……シャーロック・ホームズならもっと上手くやれたのだろうか?
メロスたちに戦意を削がれたフィリップ・マーロウはそう思った。

その頃シャーロック・ホームズはヘイドレクを自宅の地下室に持ち込んでいた。
「あと一人か」
シャーロック・ホームズの眼前には冷たいヘイドレクとジェニファーが横たわる。
それを眺めていると携帯に着信が入る。ティファニーからだ。
(まるで今日の終わりを催促しているようだな)そう思いつつ携帯にでる。
「すまない……ああ、わかってる……もちろんさ……愛してるよ、ティファニー」
そういって切るシャーロック・ホームズであった。
「さあ、三人目を並べなくては」
シャーロック・ホームズは地下室の扉を閉め出かけていった。

340:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 09:27:46.22
「行ったみたいだな」
シャーロック・ホームズが地下室を出て行くと、驚くべきことにヘイドレクの死体が寝台からむっくりと起き上がった。
「ええ」つづいてジェニファーの死体も起き上がる。
「さあ、予定通りに作戦を遂行するぞ」
顔面の皮膚をつかんでばりばり音を立てて剥がし始めた。
その皮膚―すなわち特殊メイクの下から現れた顔はなんとあのメロスとその妹のものであった!


341:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 14:47:09.23
そしてまた顔面をひっぺがすとふたたびヘイドレクとジェニファーの顔があらわれた!

342:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 16:20:07.31
追いつめられたフィリップ・マーロウは禁忌の奥義を使うしかなかった。

フィリップ・マーロウは懐の小瓶を地面に叩きつけ、立ち昇り始めた煙の中で印を結びつつ呪文を唱える。
―同時に紫色の煙がフィリップ・マーロウたち3人を包み込んでいった。

煙が風で流されると1人の影しかなかった。
《融合の術》―フィリップ・マーロウ、メロス、メロスの妹は一つになった。
「今日から私はメロップ・妹ロウだ」
一つになった存在はそう言うと先ほどとは別の印を結んだ。



メロップ・妹ロウはノートパソコンの前で座っている。
辺りは何事もなかったかのように酔った男たちの賑わいでいっぱいの様子。
メロップ・妹ロウは酒場のマスターに新しいビールを頼んだ。
(不格好だが上手くいった)―テッテレー♪テッテレー♪―
ノートパソコンに一通のメール。メロップ・妹ロウはビール片手に成功の余韻に浸りながらメールのタイトルに目をやってみた。

親愛なるフィリップ・マーロウ様へ~あなたのティファニーより

343:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 16:22:25.57
ジェニファーは言った。
「ヘイドレク、どうやら権田警部の組織に見つかったみたいね」
「ああ。まさか、彼がそうだったなんて。ジェニファーすまない。僕のせいで」
「いいのよ。どうせ遅かれ早かれ、やつらは私たちの元にやってきたわ。
なぜなら、やつらは世界中の能力者を自分たちの組織に入れようとしてるんだもの。
しかも、その際、手段は選ばない」

344:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 18:27:28.03
「私がホームズ?」
「ええお願い、私はフィリップをヤるわ」
フィリップを誘うメールを打ち終え、加奈子の問いに答えるティファニー。

「これでビッチ生活ともおさらばよ」
「ティファニーの演技には恐れ入るよ」
ストレッチをする加奈子を背にティファニーは満面の笑みを浮かべ送信した。

345:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 20:02:04.64
「ねえ、ご飯たべに行かない?」ティファニーが訊いた。
「そうね、じゃあご相伴に預かろうかしら」加奈子はご相伴の意味もわからずそう答えた。
「マックにリベンジね!」ティファニーの場合はマックに続く横文字を使いたかっただけである。
「夢のようだわ」
「そうね。覚めなきゃいいわね」
これで会話の成立した二人は着替えを済ませると車庫へ降りて行った。

346:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 20:13:46.02
車庫には3匹のキモ豚が這っている。しかしこれは妹の足であり、別段おかしくない。
姉のフェアレディZと比べても優れているとティファニーは思っているようだ。

347:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 21:15:43.69
「ティファニーさま、今日はわたくしめにお尻を乗せてください」
「なにを言ってるんだ、今日は俺がお尻担当だろ!」
「いや、俺だろ!てめぇは昨日やったばかりじゃないか!」
「なんだと!?」
「やるか!?」
「二人まとめて地獄へ送ってやる!」
三人のキモ豚たちは大喧嘩を始めた。

348:名無し物書き@推敲中?
11/02/26 21:41:18.96
3人のキモ豚たちの様子をティファニーと共に見ていた加奈子が呆れながら言う。
「あなたたちのパンツの性能で勝負を決めなさい、今すぐよ」
「そうね、加奈子。マックに早く行きたいもの」
それを聞いたキモ豚たちは自身のパンツを競い合う。
「ぼくのブリーフこそ最高だ」
「いいや、ボクのトランクス(象タイプ)のほうが素晴らしい」
「何いってんだ、僕のボクサーパンツのもっこり具合こそ一番だ」

349:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 00:19:34.94
フルチンでパンツ片手に大声をあげるキモヲタたち。
それをぐうぜん買い物帰りの主婦が見かけてしまった。
「きゃああああああ」白目をむいて通りにぶっ倒れた。

350:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 08:30:03.96
「に、逃げろ!」
ティファニーたちは逃げ出した!

351:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 13:50:10.22
そこへ権田警部がやってきた

352:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 15:43:37.54
ティファニーと加奈子はマックについた

353:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 15:48:18.44
マックでモスバーガーを頼んでみた

354:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 15:58:12.03
「ブス馬鹿ァー」が手に入った

355:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 16:23:41.66
ブス馬鹿ァーを食べたとたん加奈子とティファニーの様子がおかしくなり始めた

356:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 17:34:15.81
とつぜん笑い出したのだ!

357:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 19:37:42.05
一方その頃、ジェニファーとヘイドレクは荷物をまとめて愛車のフェアレディZで
海沿いに立つジェニファーのセーフハウス兼別荘から逃げていた。

358:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 20:33:15.58
微かな重みを持った潮風が二人の火照った顔を冷ますかのように渦を巻く。
思わず細めたその目の先には透き通るような青い空と、綿菓子のように膨らんだ真っ白な雲が浮かんでいる。
何も問題なかった。そして全てが上手く運んでいた。

359:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 21:32:21.57
―はずだった。綿菓子のように膨らんだ真っ白な雲の異変に気づくまでは。

360:名無し物書き@推敲中?
11/02/27 22:21:48.82
そう、それは綿菓子のように膨らんだ雲ではなく、雲のように空に浮かぶ綿菓子だったのだ!

361:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 00:19:25.59
その綿菓子を見てヘイドレクは子供の頃に行った夏祭りを思い出した。
暗く悲しい、今も心の傷となって残っている夏祭りのあの思い出を。

362:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 00:44:13.10
神社の裏で起きた出来事。失うことで出来た心の傷。ヘイドレクは尻に力を入れた。

363:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 07:26:21.89
「茂吉おじさんについて行ったらあかんぞ」父と母は口やかましくそう言っていた。
村の郵便局の裏手に小さな家を構えてひとり暮らしをする茂吉おじさん。
いつもにこにこしていて、とても優しそうであった。悪い人には見えなかった。
父と母がなぜそんなことを言うのか、ヘイドレクにはぜんぜん分からなかった。
あの事件が起こるまで……。

心が痛い。ついでにアナルも痛い。
夏祭り。忘れられない悲惨な夏祭り―。

364:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 10:59:08.31
そして、同時にヘイドレクは思う。
ホモセクシャルも腐女子もみんな死ねばいい。

365:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 11:15:04.90
そして私も消えよう。

366:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 11:26:55.92
そう言って茂吉おじさんは死んだ。
真夜中の神社の裏でヘイドレクを犯してフルチンのまま首吊り自殺した。
ヘイドレクはアナルが痛いのと目の前で人が死んだショックとで泣き叫んだ。
「うわあああああん」

367:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 11:49:12.00
そしてヘイドレクはまたもや思う。
ホモと腐女子はゴキブリ以下のクズだから死滅した方がいい。

368:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 11:59:03.97
「だから俺も死のうと思うんだ……」あの神社の一件以来ホモの道に目覚めてしまったヘイドレクはジェニファーにそう言った。

369:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 14:09:25.73
「男に二言はないだろうな!?」腐女子のジェニファーは鬼のような顔をぐいっとヘイドレクに近づけた。

370:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 14:17:37.17
しかしながら、ジェニファーが腐女子である可能性は皆無だった。
なぜなら、権田警部の一件のあとの発言でジェニファーがホモを嫌っているのは明確だからだ。
そして、同じくヘイドレクもホモを嫌っているので、その可能性は皆無だった。
かくして、ホモ野郎の薄汚い妄想は打ち砕かれたのである。

371:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 14:55:26.72
薄汚いホモ野郎が仲間になりたそうな目でじっとこちらを見つめていたのでヘイドレクとジェニファーは仕方なく愛車フェアレディZの後部座席に乗せてあげた。


372:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 15:05:10.40
しかしながら、敵から逃げている途中で見ず知らずの人間を車に乗せるほど、
ジェニファーとヘイドレクは馬鹿ではなかったので、やはりそれを乗せずに走り去ることにした。


373:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 15:09:35.58
薄汚いホモ野郎は叫んだ。
「俺はお前らの力になれる!俺は、俺は、組織を抜けてきた者なんだ!」

374:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 15:36:50.70
次の瞬間、空気を貫く音がした。ミラー越しのホモ野郎は頭が吹き飛んでいる。

375:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 16:00:09.15
だが、そのことにジェニファーとヘイドレクが気づくことはなかった。
薄汚いホモ野郎はそのまま死んだ。

376:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 16:07:11.83
薄汚いホモ野郎が死んで数日後、ヘイドレクとジェニファーの前に美しいホモ野郎が現れた。

377:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 16:19:15.27
しかし、ヘイドレクとジェニファーには無関係の人だったので、普通に通り過ぎた。


378:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 17:32:21.91
追いかけたのはヘイドレクの方である。
「そこのビューティフルなお兄さん、ちょっと!」
これからはってん場のサウナへ行こうとしていた美しいホモ野郎は眉をひそめて振り返った。
その表情がまたヘイドレクの心を強く捕らえる。まさに一顧傾城!
ヘイドレクもさっそくひそみに倣って同じ表情をしてみたがこちらの方は却って怪しさを倍増しただけである。
浮浪者の如き蓬髪を風になびかせながら眉をしかめた剣呑な顔でこっちへ向かって全力疾走してくる外国人を見て美しいホモ野郎は悲鳴をあげて逃げ出した。

379:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 18:37:15.71
美しいホモは笑みを浮かべ自身の顔をはぎ取る。
「死体が歩くとは驚いたよ。君はゾンビですか?」
ホームズはそう言いながら銃口をヘイドレクに向けた。

380:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 18:46:12.32
ヘイドレクはそのままホームズを走り過ぎてはるか彼方の角刈り兄さん目指して行く。
「ビューティフルなお兄さーん」

381:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 20:25:10.03
すると自称ビューティフルなムキムキマッチョなお兄さんたちがわらわらと集まってきた

382:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 20:29:17.18
わらわらとはいったい何者なのか?
お兄さんたちとの関係は?

383:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 20:43:00.46
その頃、無視されたホームズは一人虚しく佇んでいた。
ヘイドレクの驚愕する顔を期待していたホームズにとってそれは余りにも想定外の出来事だった。と同時に、彼のプライドは木からすべって落ちてしまった猿のように酷く傷ついた。
「あのやろう、ただじゃおかねえ・・・」
冷静沈着で鳴らしてきたホームズの顔に、次第に憎悪の色が浮かび始めた。


384:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 20:59:21.00
「いくらならいいんだ!」

385:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 21:14:17.20
「300円!」
ヘイドレクは自分を安売りした

386:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 21:31:50.05
「ふざけるな!」300円しか貰えないと思ったわらわらのムキムキマッチョなお兄さんたちは怒り狂った。

387:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 21:44:46.18
しかし脳ミソまで筋肉で出来ているムキムキマッチョのお兄さんたちに300円をぜんぶ1円玉で渡したところ「こんなに貰ってもいいのか!?」と、驚かれた。

388:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 21:49:21.60
笑笑のムキムキマッチョなお兄さんたちが怒っていると魚民の漁師風ホソマッチョなお兄さんたちも集まってきた。

389:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 21:52:23.06
モミクチャにされているヘイドレクに一人の男が竿を差し伸べた。
白木屋のヒゲマッチョである。

390:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 22:08:41.53
ヒゲマッチョはどうやら牛乳を飲んだあとらしくヒゲの下半分が白くなっていた

391:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 22:18:47.56
ヘイドレクは顔を赤らめた。
ヒゲマッチョのヒゲの白い液体を精液と勘違いしたのだ。

392:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 23:02:07.54
ヒゲマッチョは口を拭って手のひらを見た。
「あ、あのオヤジの精液つけっぱなしだった」

ヘイドレクの勘違いではなかった。

393:名無し物書き@推敲中?
11/02/28 23:34:03.34
「ところでヘイドレク君、わたしがオヤジの精液で口ヒゲを濡らしていた理由が分かるかね?。これはとても大事なことなんだ、よく考えてくれたまえ」


394:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 00:55:14.88
ヘイドレクは答えた。
「ヒゲマッチョさんのお口が火事(ヒゲマッチョさんが火照っていた)だったからですね?」

395:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 07:34:27.43
「正解!」ヒゲマッチョがそう叫ぶとヘイドレクはみんなから胴上げされた。

396:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 09:29:10.37
以上、精神病棟より権田警部の妄想でした。


397:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 10:59:25.86
だが待って欲しい。全てが妄想と決まったわけではない。
ここまでの記述に、矛盾が存在する…
そこに、謎を解くカギはあった。

398:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 11:22:02.65
むしろ矛盾だらけであり、何の謎を解けばいいのかすら誰にも分からなかった。

399:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 11:58:46.71
だが結局、精神障害者の妄想なので矛盾があっても仕方がないという結論にたどり着いた。

400:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 12:29:51.94
「ほら権田さん、お花がきれいですよ」
「あうあう……ぐがあっ」
コの字型に建てられた精神病院の中庭を権田警部が付き添いの看護婦と共に歩いている。
目の焦点は定まらず、口の端からヨダレを垂れ流し、寝間着の股関部が黄色く濡れていた。
もはや彼には会話能力などない。
自らの脳内宇宙で翼をひろげ自由に飛び回っている。

401:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 15:17:50.79
「また権田か、死ねばいいのに」そう言って替えの衣服を取りに行く看護師。

402:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 15:39:51.52
の後ろをついて行く怪しい男。

403:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 15:52:12.15
男はぶつぶつと呟く。
「ホモとウンコが大好きな変態クズ野郎が出てきたら、精神障害者の権田警部の妄想で全て片付ければいい」

404:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 16:38:47.46
そう予定を立てた3日後に権田警部は死んだ

405:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 18:01:20.37
―《一時停止》止まった時間の世界で権田警部が動き出す。彼に三日後は来ないのだ。

406:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 18:24:06.96
権田警部は時間の止まった世界で四角い顔を歪めた。
短く刈られた髪の毛に指を突っ込んで忌々しげに呟く。
「素直に死なせてくれよ、まったく……」
骨太の男らしい体を丸めて長嘆息した。
頬までびっしりと生えた無精髭が彼の苦悩を物語っているかのようだった。

407:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 19:09:07.53
「権田さんだけずるい!僕も描写してよ!」と、とつぜんヘイドレクがやってきた。

408:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 20:19:18.75
しかし、勢い余ってヘイドレクは重要なコードに足を引っ掛けて、
電源を落としてしまった。
そのおかげで世界は急に夜になった。

409:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 20:41:13.14
恐ろしい事にヘイドレクは天体の軌道を変えうる力を持っていた。

410:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 20:58:33.83
この時間が止まった世界が再び動き出せば地球は大変なことになるだろう。
ヘイドレクは地球の自転を止めてしまったからだ。

411:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 21:11:07.78
そして危惧していた通り世界が再び動き出したせいで大変なことになった。
新婚ほやほやの歌舞伎俳優が暴走族にぶん殴られるわ、力士は野球賭博をしたうえ八百長もするわ、
受験生は携帯でネットを利用してカンニングをするわ、人々はラー油をオカズに飯を食うわで上に下にの大騒ぎ。
ヘイドレクは責任を問われて裁判もなしに刑務所へぶち込まれた。

412:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 21:55:47.86
第一部―完

413:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 22:07:44.45
第二部==ヘイドレクvs怪人22面相==

414:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 22:48:45.12
明智君!

415:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 23:05:56.30
体中に22の人面を持つ明智君と同室になったヘイドレク
毎日22の人面たちが明智会議を開いている
それはまるで呪文のようだ

416:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 23:06:28.33
なんだい、ヘイドレク君?

417:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 23:20:58.75
と、19番目の人面が口を開いた

418:名無し物書き@推敲中?
11/03/01 23:58:18.00
「君も会議に参加しないかい?」19番目の人面は穏やかな笑みを浮かべる。

419:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 03:34:52.42
ヘイドレクはその人面に名を付けた。19番目の人面、イク面、略して「アヘ顔」と。

420:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 07:43:03.62
アへ顔はよく見ると美人であった

421:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 11:23:17.14
ヘイドレクはアへ顔に告白した。
「僕と結婚を前提に付き合ってください!」

422:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 12:11:09.77
だが、その直後、多重人格障害者の明智の内面で殺し合いが起き、
19番目の人物は消滅してしまった。

423:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 13:10:09.18
そのとき02番目の人面が声をかけた
ヘイドレクはその人面はレイプ目と名付けた

424:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 13:20:26.73
無節操なヘイドレクはレイプ目にもコクってみた

425:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 14:21:21.68
「ずっとあなたのことが好きでした。付き合ってください!」
アへ顔に告白した直後に、しかも今はじめて合ったばかりでヘイドレクはぬけぬけとそう言った。

426:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 14:39:21.59
そう言った直後、アヘ顔が復活した

427:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 15:02:23.00
しかも明智の体から剥がれ落ちるやいなやトカゲの尻尾の如く肉体が生えてひとりの人間となった。
立ち上がってヘイドレクに詰め寄る。「この浮気者!」
ヘイドレクの首を締めた。

428:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 16:44:13.45
ヘイドレクは躊躇なく、能力を使い、ナンバー19の意識を支配した。
ちなみにナンバー19は身長180センチB100W59H92で
ブロンドの長い髪と透き通るような青い目を持った女性である。

429:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 21:04:06.50
逆にヘイドレクは身長156センチ、体重120キロのブサ面である。
ゆいいつチンコがでかいことだけが自慢だ。

430:名無し物書き@推敲中?
11/03/02 23:34:51.19
そのチンコはまさに無用の長物だった

431:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 08:07:35.51
無用の長物をヤフオクに出品してみた。

432:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 12:27:28.14
無用の長物はあまりにも生々しくヘイドレクは猥褻物陳列罪で捕まった。

433:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 12:50:01.73
ヘイドレクは脱獄した

434:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 13:18:39.80
でも刑務所に長物を忘れてきた

435:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 14:25:18.66
長物を取りに戻ったヘイドレクはたちまち捕まって女性看守のバター犬として生きることになった。

436:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 15:13:26.66
しかしヘイドレクは女性看守が前から飼っている二匹のバター犬とどうしても仲良くなれなかった。
ヘイドレクは犬仲間も出来ずひとり(一匹?)ぼっちだった。

437:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 15:47:32.39
だがしかし、看守の調教は新入りのヘイドレクに対して念入りに行われた。
看守はまず、ヘイドレクを裸にして、手首と足首に手錠をかけた。
そして、手錠の部分を天井からつり下がる鎖へとつないだ。
するとヘイドレクは万歳をしたままつま先立ちをする格好になった。
看守はさらにヘイドレクに目隠しをする。
それらが終わると、看守はヘイドレクの耳元で囁いた。
「お前の一番好きな人間は誰だ」
ヘイドレクは恐る恐る答える。
「……ジェニファーだ」
「そいつはお前の何だ」
「……恋人さ」
「そうかい。恋人かい……ふーん……」
看守は黒い警棒をヘイドレクの脇腹をめがけて振り下ろした。
「うあ」
ヘイドレクは溜まらず呻く。
「お前みたいなクソ豚に恋人なんているわけないだろ」
「違う。本当なんだ。嘘じゃない」
「黙れ!」
看守はさらに警棒を何度も同じところを狙って振り下ろした。
ヘイドレクは身をよじって逃げようとするが、手足を縛られているためにそれはうまくいかなかった。
看守は風に吹かれたみのむしのように動くヘイドレクをあざ笑うかのように、容赦のない打撃を正確に同じ場所に入れていった。
その度にヘイドレクは鋭い痛みを感じ、うめき声をあげるのだった。
殴られているヘイドレクは看守が自分の言ったことを嘘だと思っているから、自分を殴っているのだと思っていたが、
それは勘違いだった。
実は看守にはヘイドレクが本当のことを言っていることがわかっていた。
しかしその上でヘイドレクを殴りつけているのは、これから先、理不尽なことを言われても、イエスと答えさせるためだった。

438:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 16:50:12.94
そしてヘイドレクは情け容赦ない看守の調教で見事に人間性を喪失した。
看守が黒い物を白いと言えば何のためらいもなく「はいその通りです」と、ロボットの如く答えるようになった。
もはや彼にはジェニファーを愛した日々の記憶などこれっぽっちもない。
頭がいかれてしまったのだろう。日に三度地下室に運ばれてくる食事のステンレス製容器に自分が映ってもそれが誰だか認識できないでいる。
看守のバター犬二匹も薄気味悪がってヘイドレクには近づかなくなった。前はよく噛みついたりしたのだが。
「この馬鹿!私のわんちゃんたちが怯えているじゃない!」
「はい僕は馬鹿です。僕が悪いです」
今日もヘイドレクは看守にいちゃもんを付けられ特殊警棒でしたたかにぶん殴られている。
この理屈だと人間社会どころか犬社会のカースト制度においても最底辺に位置づけられているのだが、ヘイドレクはまったく腹が立たない。表情もない。
「誠意が感じらねぇんだよ!ゴルァ」逆に能面のような顔で機械的に返事をするヘイドレクに看守が腹を立てるくらいだ。
「あー、もう我慢ならん」看守は壁のフックへかけてあった刃渡り1メートルの青竜刀を手に取った。
「お前に選ばしてやる。まず人体のどの部分から失いたい?」血走った目で青竜刀を高くかかげる。
「看守さまのお好きなように」ヘイドレクはそう答えた。

439:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 19:11:49.36
看守の好きなのはおっぱいだからヘイドレクにはおっぱいがないから困ったよ。

440:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 19:45:20.97
ここまで来ると、頭の良い読者なら何かに気付くはずである。
すなわち、ヘイドレクはなぜ能力を使わないのかということである。

441:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 20:27:12.49
ヘイドレクは能力で看守を吹き飛ばし脱獄した

442:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:05:46.67
吹き飛ばされた看守も能力を使ってふたたびヘイドレクを捕まえた。

443:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:11:40.47
だがそれはヘイドレクの能力によって作り出されたヘイドレクの幻だった。


444:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:13:50.98
ヘイドレクを捕まえたはずの看守だが実はアヘ顔とレイプ目に捕まっていた

445:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:19:44.65
昨日の敵は今日の友ということでヘイドレクは看守を助けに行った。

446:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:23:14.35
だが、その途中でまたもやヘイドレクは極めて重要なコードに足を引っ掛けてしまう。
そのおかげで、世界中の火山が一斉に噴火した。

447:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:28:46.92
奇跡的に死亡者はひとりだけで、そのひとりはジェニファーだった

448:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 21:43:28.10
同姓同名の別人だった

449:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 22:01:43.60
本物のジェニファーはヘイドレクがコードに足を引っかけた時にはもう死んでいたのだ。

450:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 22:20:42.46
ヘイドレクが踏み殺したのだった

451:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 22:40:00.01
ヘイドレクは整形手術を受けて逃亡した。

452:名無し物書き@推敲中?
11/03/03 23:30:03.37
整形した顔はオサマビンラディンにそっくりだった。

453:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 00:05:02.33
チンコビンビンwwwwビンラディンwwww

454:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 00:11:45.61
と、呪文を唱えヘイドレクは西遊記の世界へ転移した

455:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 00:17:41.23
第二部 完

456:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 00:22:42.25
第三部
ついにあの男が蘇る・・・
その名は
看守

457:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 06:42:48.65
看守はヘイドレクに復讐をするためゾンビになって蘇った。

458:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 07:56:39.66
良く見たらバンビだった

459:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 09:27:35.48
看守は小鹿をよくしらないので「めえええっ」と、適当に鳴いた。

460:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 09:28:39.86
もみじ鍋に最適

461:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 10:03:39.53
ちなみに前の文章を読めばわかるのだが看守は女性である。

462:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 12:04:01.73
看守が女であることを思い出してヘイドレクはほっとした。女性相手になら負ける気がしない。
ヘイドレクは女へ暴力を振るうのに何の抵抗感も持たない最低の男だった。

463:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 12:31:44.15
だがヘイドレクの身長は150センチ台であるし、
投獄されている間にほとんど食事をしていなかったことと
精神的ストレスによって体重は53キロにまで落ちていた。
一方、女性看守はというと身長186センチ体重67キロ。
学生時代、レスリングで鍛えた体はふっくらとした乳房と丸い尻を除けば
女性らしからぬ筋肉質な体であった。
しかも、看守という職業についてからも非番の日は必ずジムに通い、
ランニング20キロ、バイク40キロといった有酸素運動の後に
マシンを使った筋肉トレーニングをみっちりとやり、最後は水泳で5キロを泳いだ。
そのおかげで、女性看守の肉体は男女の体の構造の違いという壁を軽く凌駕していた。

464:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 13:22:14.61
向かいの通りからガラス張りのジムの中を見てヘイドレクは驚愕した。
「あの女が俺の命を狙っているのか……」冷や汗が流れる。「なんらかの手を打たねば!」
家に帰ると雑誌の類いをかたっぱしから開き始めた。
通信教育で空手を習うつもりだった。

465:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 13:47:31.12
だが、通信教育の空手なんていうものは存在しなかった。
ヘイドレクは途方に暮れて、夜の街に飲みに出かけた。
ヘイドレクが入ったのはクレオというしがないバーだった。
ヘイドレクは光り輝く酒瓶の隊列を前にして、カウンター席に座ると、ジンライムを注文した。
何杯かお代りをするうちに、ふと気付くと隣には東洋系の黒髪の美女が座っていた。
ヘイドレクは酔っていたせいもあり、なれなれしく話しかけた。
むろん、その時は彼女が形意拳、八卦掌、太極拳、八極拳、劈掛掌、蟷螂拳など数々の中国武術を学んだ若き天才だとは知らずに。

466:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 14:24:22.15
美女はヘイドレクに一目惚れした。
なぜなら今のヘイドレクはチビでもデブでもブサでもなかったのだ。
成長期にあったヘイドレクは身長が伸びて体重も落ち、劇的に顔つきが変わったのである。ウエンツ瑛士そっくりになった。
美女が惚れるのも無理はない。
二人はその日のうちにベッドを共にして付き合うこととなった。
外国語を覚えるにはその国の恋人をつくるのが最もはやいというが、
それは中国拳法も同じであったらしくヘイドレクの腕前はみるみる上達していった。

467:名無し物書き@推敲中?
11/03/04 14:35:21.61
美女の名前は李香扇(りこうせん)といった。
彼女は武術の才能だけでなく、商才もあり、
中華料理のレストランと中国拳法の道場のオーナーもやっていた


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