11/06/30 11:05:53.03
連続でスマソ
特定の作家の作品が「読みたい」場合、その作家の新刊を探す。
だが、「作家」は新刊だけで数万人、在庫あり、絶版含めると数十万人いるだろう。
その中で、どうやって「好きな作家」と出会ったか?
第一は学校などのお勧め(教科書、課題図書)、
第二はメディアの露出(書評、タレントの紹介)
第三は書店の店頭
などが多いだろう。
口コミや友達の紹介は、「第二」の受け売りがほとんどだ。
これらすべては、企業のマーケ戦略の影響力のもとにある。
自分が「読みたい」と思った本の「起源」をさぐると、こうした影響力があることが多い。
簡単に言うと、
「読者が先入観なしに、すべての作家の本のなかから、自分にぴったりの本を選ぶ」
といったことは、ほぼ、ありえない、ということだ。
おれは「読者と作家(作品)の幸運な出会い」を否定しないし、それが理想だと思う。
だがその時に「実は人の評判を自分の意見だと思いこんでいる」ことがないかと疑う。
むしろ、マーケや戦略があることを前提に、バイアスを自分なりに質しながら
一冊の本を手に取る、といった「読者の戦略」が重要だと思いますね。
まあ、認識論の問題ですなw
とは言っても、神保町でワゴンセールの100円の汚い本をたまたま読んで、
それに感銘を受ける、ということは、おれにもあるので、難しいけど。