11/04/22 14:59:03.96
「ひっく・・・、えぐっ、ぐっ・・・」
「とりあえず落ち着こ?ね?」
サチは優しいなぁ、一生懸命慰めて。正直、この娘がかわいそうっていう感覚より、結婚詐欺をかましたヤツへの好奇心の方が強い。ヤツらはなぜ、結婚詐欺なんて回りくどい手を使ったんだ。
人間の「情」に興味が湧き始めている固体がいる、という報告は本当なのかも。面白い。でも待てよ、ってことは・・・、この事件は全然違う結末もありえるんじゃねぇか?
(つまんなそうな顔しないの。きっとこの結婚詐欺、ヒトモドキの仕業よ)
サチからの耳打ち。わかってるよと頷いて、部屋を見回し、手がかりを探る。
ヒトモドキなら、もう顔は変わっているはず。特定するには体毛か、分泌物か・・・。
二つ並んだ枕を裏返した。・・・あれ?変じゃねぇか?なんで・・・
「触らないで!」
ガッと取られ、キッと睨まれた。ひどい剣幕だ。「・・・あー、今日は、もう帰るね」
彼女の家を後にし、帰る道中、サチにさっきのことを聞いてみた。
「さっき枕を手にしたとき、誰の臭いも跡もなかった。あの娘のもだ。なんかおかしくねぇか」
「そうね。明日また調べてみましょ。あと、私の予想ではこいつは、一番人間に溶け込んでいるっていう山梨県属性、「藍」のヒトモドキ。」
「なるほどね。」
山梨の「藍」かぁ・・・。へッ!とっとと捕まえて、ほうとうにしてやる!
次は「巨乳」「ストロー」「鉄骨」でお願いします。