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197 :無名草子さん :2009/09/03(木) 23:31:41
共同出版の講評書きの裏側を書いたブログが消されてたので
保存の意味もこめてキャッシュをコピペ。
「 『トゥルー・ストーリーズ』を読んでいたら、自分の日銭稼ぎの、
そのなかでも一番悪夢のような仕事を思い出してしまった。
某自費出版社の小説コンクールで没になったものに、選評を書くのだ。
人称や視点が混乱している、人物設定が陳腐、
時系列が錯綜していて意味不明……という本当のことを書いてはいけない。
出版社の要望は、「いいところを見つけて、褒める」「決してけなさない」。
つまるところ、どんな作品でもおだてて、コンクールには落選しましたが、
出版するだけの価値はある、我が社でいかがでしょう?と、
自費出版に上手くおびき寄せるための作戦。
いや、罠、といっていいだろう。私もその片棒を担ぐのである。
ギャラは、選評1本につき、1000円。
400枚の原稿も10枚の原稿も、一律1000円である。
やり始めて、深い後悔にさいなまされた。
褒めようと思っても、褒めるべき部分がどの作品にもほとんどない。
という以前に、おもしろいとかおもしろくないという次元の前に、
日本語が成立していない作品も多かった」