10/11/23 16:12:54
発売当初こそ、予約を中心に販売数を伸ばした「KAGEROU」だったが、3万部
を境に、その後全く売り上げが伸びなくなった。一番の理由は、小説の内容自体
がひどくつまらないものだったからだ。AMAZONには今年一番の多数の書評がアップ
された。好意的な書き込みもないではなかったが、どうも胡散臭い文体、内容の
ものがほとんどで、ポプラ社内部の書評、もしくは外部に委託された業者が評価
したものではないかと巷では噂された。一方でAMAZONの著名な読者書評家の評価は
そろってすべて最低だった。理由は一様に「極めて面白くない、やらせ疑惑は真実
であったと断ぜざるを得ない」というものだった。ポピラ社の社内の雰囲気は最悪
になった。社長は売れないのはお前らの営業努力が足りたいのだとばかりに社員に
あたり散らした。社員は最初から出来レースを積極的に推し進めた社長を憎んだ。
かくしてポプリ社の不可逆的な自己崩壊は出版業界で皆が予想したとおりに始まった。
(続く)