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高校生活はひどく淡々と進んでいった。丁度ちょきで勝った子供が、チ・ヨ・コ・レ・イ・トと大股で進むように。学校は月に何度もテストを受けさせ、僕達は1点よりも1つ上の順位のために、カリカリ教科書通りの真実を書き込んでいった。
夏休みという名の補習期間は何の感慨もなく、机の上の日めくりカレンダーに押し流されていった。残暑の残る秋は、知らぬ間にジングルベルが鳴り響く冬へと取って代わった。頭でっかちの僕達は、たった1年足らずの間に数千年分の英知を指先から取り入れていった。