10/07/15 04:03:27
ブログに一度アップしました。本人です。
支離滅裂ですが、自分では無価値ではないように感じられます。
自分以外の人にとっても無価値ではないのか興味がありますので、評価お願いします。
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「ふつうだって、さ」
言いかけて視線を上げる。聞きかけて視線を上げる。
灰色の海のような瞳の色が、ふたつ、透明な空気の真ん中にまぼろしのように満ちる。
うるさい、うるさい、粘つくジャズ、黄ばんだ落ち葉のような喧噪、粘つくジャズ、それと二つの眼が、人が、うるさくて、耳が疲れきった。少し一瞬ただ寂しい。だけど寂しさなんてあるようでないもの。私は空っぽに戻る。
「……ふつうだって、言って」
普通って何だ、とか、普通なんてない、とか、言いたいなら言っておけばいい。巷にあふれてるだろ、そういう言葉も、そういう人も、したり顔で溢れかえる。溢れかえるだけ。
かすれた声、好きだった。今も好き。憎らしい。でも、そう、嫌いじゃないよ。灰色の目で、あなたは人間だったのか。
「ふつうだよ。***はふつうだよ」