直木賞・芥川賞、文学賞受賞作予想スレ2at BOOKS
直木賞・芥川賞、文学賞受賞作予想スレ2 - 暇つぶし2ch771:無名草子さん
11/07/27 12:54:15.18
山崎正和が面白いこと言ってるな。

作家や画家というプロの表現者については、その表現自体を評価すること、そして、その過程の透明性と、結果の信頼性が重要となる。
多くの人が自由に発信できるメディアを手にした今、過程が不明朗では、瞬く間に疑いの目で見られてしまう。
そして評価の結果は、多くの納得を得られるものであることが望ましい。
民間の文学賞である芥川賞、直木賞が話題を集め続けるのは、これまでの受賞者がおおむね妥当だからだ。

あらゆる権威が落ちている。
大学、医師、マスコミ、さらには検察……。権威をたたきつぶすことが時代の流行となって久しい。
権威も権力も一緒くたに「悪いもの」だと思われているが、実はそうではない。
権力は最小限度に制限すべきだが、権威は社会に必要なものなのだ。
権威とは情報探索の手がかりで、電話帳のようなもの。
あふれるような情報の中から必要なもの、信頼できるものを、権威あるプロが整理・選択してくれるから、私たちは確かな情報にたどり着ける。
現在はブログやツイッターなど情報拡散が進み、ますます整理・選択が必要とされる社会なのに、そのための中心がなくなりつつある。
論壇、文壇も権威を失って久しいが、それ自体がかつて大学の講壇に反抗して生まれたのは、皮肉である。
大衆化社会によっていまや5割以上が大学に進む。みんな自分は偉いと思い、壇上の人を引きずりおろそうとする。
戦争と全体主義の時代を経験し、権力は嫌だ、権威も一緒くたに嫌だ、と否定の気持ちが強くなった。これは世界的な流れでもある。
大学が増え、女性も教育を受け、多くの人が進学する。
これはすべての個人が向上し、自分の権威を高めようとする努力なのに、自分の上に権威があることを認めないのは、矛盾だろう。
権威を妄信せよというのではない。
ただ、そろそろ権威をたたきつぶす流行に歯止めをかけなければ、文明は無政府状態に陥ってしまう。


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