11/03/30 19:17:18.90
>>680
指摘を受けて思ったけど、テンテーの映画解説ってストーリーやドラマの説明じゃないんだよ。
映画の中の一部分とか一要素、それも細部をバラバラに取り出して、面白がって見せるというパターン。
排泄物排泄物と連呼できるなんて、道端に落ちてる犬のフン見て「ウンコ!」と連呼してはしゃぐオコチャマと、
どんだけ精神的なレベルが違わないんだと思ったよ。
自分も未見の一人なんだけど、こういうのと比べるとテンテーの映画評って、本当に下らないと思ったな。
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この批評が面白いのは、「川島雄三監督の作品だからエログロ演出がエグいんだ」「若尾文子イロッぽい!」と、誰でも思いつきで言えそうな発言を封じてるところにあると思う。
そして、きわどい演出は頽廃した世界の表出と関わりがあって、その中で懊悩する主人公を照らし出す
ための仕掛けにほかならないということを仄めかして、作品の悲劇性を強調してるところ。テンテーみたいに
露骨に言わなくても、映画の中の「エロスとタナトス」の対比をくっきり浮かび上がらせてるって事。
「神聖な場所によこしまな欲望がはりつめ、揃って堕落するという……題材」
「若尾文子の堂々たる存在感」「高潔さと俗悪さをあわせもつ、つくづくふしぎな女優」
こういった視点や発言はテンテーに無いしね。
いや、感想やコメントが下らないせいで元々の作品までつまらなさそう、下らなさそうに思わせられるって、
ある意味テンテーの作文技術は物凄いのかも。