11/03/30 09:36:44.87
>荷風の日記には、敗戦の報を知ったその日、近所の農家の婆さん
>が売りに来た鶏肉と葡萄酒で、知人夫妻とささやかな宴をはる
>くだりがあります。徳川夢声の日記には、やはり敗戦の晩、
>灯火管制が無くなった居間で、遅くまで宮田重雄ら友人たちと
>バカばなしで笑い合う光景が描かれています。戦に国が負けた
>ことよりも、自粛・耐久の抑圧が無くなった解放感の喜びの
>方が大きいのです。
戦争が終わった途端、国民が「自粛・耐久の抑圧」から解放されたわけじゃないぞ。
戦後何年間も、戦中以上の食糧難・貧困生活が続くわけで。
日本国民は連合国の奴隷になると思った人も多かった。
「敗戦の報を知ったその日」、自由な時代がやってくる保証など無かった。
「解放感の喜び」というのは、「自粛・耐久の抑圧が無くなった」からではなく
被災の恐怖と国家の圧政から解放されたからだ。
今回の震災でも現在進行形で被災地の受難は続いているのだ。