11/07/04 14:37:19.52
途中の「叔父」についての種あかしもそれほど面白くなかったが、
ラスト数ページの議論にはとくについていけないものが残った。
料理や音楽と比べて小説は同じ事を繰り返せない、と言ってみてもねえ・・・・・・。
だってそれらでも同じ事繰り返してないもん。確かにチャーリーパーカーの曲(音符)は繰り返すことが出来るけど
、あれと同じ演奏をすることは出来ないし、カレーライスは繰り返せるけど、
ジャガイモとタマネギと豚肉で何か作れといわれたら、中華風に揚げ炒めして黒酢足す人もいれば、
肉じゃが作る人もいるだろうし。ジャズなんかソロの小説数は同じでも演奏ごとに毎回微妙に違うよ。
小説と例えば「〆鯖」を比べるから、〆鯖はいつも同じ〆鯖だ・・・、と不可思議なところへ行ってしまうんであって、
「小説」と比べるべきは「鯖を使った料理」なんじゃないのかなあ。そんなことを考えたのであった。
(ところでこんな小説の感想よりよほど書いておきたいのだが、〆鯖も鯖塩もいいが、私が作る鯖味噌は絶品である。
大根と煮たりすることが多いのだが、コツはきちんと落し蓋を使うことと、30分以上煮てから一度完璧に冷ますこと、
そして鯖を煮る前にきちんと熱湯を掛けて臭みを除くこと。何よりこの3つだ。高価な味噌など使う必要はない。
そして私オリジナルなところは、背骨の脇の小骨も丁寧に全部取り除いて、
味がしみやすいように小さく切って煮ることだ。一口半くらいの大きさ。じゅるる。)