11/04/02 00:32:26.96
>>196
「廃れた時代」を経た後にそういう時代が来たんだから人斬りが
常識的な行為なはずがない。
後妻打ちや在村鉄砲の取り締まり、生類憐れみの令は何の為に成されたと思う?
傾奇者を取り締まって、戦国時代から続いた殺伐の気風を排除して
人々の価値観自体を変える為だろ?
そういう時代に人斬りというものが蘇るんだから「天誅」だ、という
一種の使命感のようなものはあったかもしれないけど、だからといって
それだけでそんなサクっと人を殺せるようにはならないだろう。
幕末の武士にどんなイメージ持ってるのかわからないけど、「公刑」の概念は
人々に常識として完全に浸透してたから、気に入らないとか、名誉を傷つけられた、というだけで
いきなりズバッと斬っちゃうようなのは、無いとは言わないけどほぼ創作の世界だし、
「天誅ー!」って叫んでても暗殺行為に手を染めてるという自覚はあったはず。
倒幕だー!と言って、そういう枠組みをリセットしたいと思ってる人達だから
関係ねぇよ!とは思ってたかも知れないけど、だからといってそれまでの常識や価値観が
それだけで変わるわけがない。
要はどれだけ肝っ玉が座ってたか?みたいな話なんだろうけど、
「人殺し」に対する感覚は現代の日本とそう大きな乖離があるわけではない。
龍馬伝のあれはさすがにちょっと違うなー、とは思うけどそう的はずれな描写とも言い切れないでしょ。