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フェラーリ・F40の後継車種であり、1995年に発売された。開発コンセプトに掲げられたのは「公道を走るF1」。カーボンコンポジット製のセンターモノコックにエンジンをストレスマウント化(剛結・ボディへ直にボルト止め)し、
F1マシンそのままの高剛性な車体構成を公道を走る車として初めて採用した、まさにF1マシンそのものである。しかし、この構造ゆえに振動やノイズが激しく、運転時の快適性という点においては後継車種であるフェラーリ・エンツォに劣る点がある。
さらにF1用3.5リッターV型12気筒DOHC5バルブエンジンのエンジンブロックを流用し、排気量を4.7リッターに拡大した自然吸気のエンジンを使用、最高出力は513bhp/8500rpm(ドイツ馬力のpsに換算すると、約520ps)、最大トルクは48.0kg-m/6500rpm、最高時速は325km/h。
発表時期が近いこともあり、マクラーレン・F1とライバル視される事もあるが、両者の直接比較は試されなかった模様。
現在までに349台が生産、販売され、新車価格は日本円で5000万円。実際に発売されたのはフェラーリの創業50周年より2年程早かった。これは当時ヨーロッパで制定された新しい排気ガス規定に合わせることが難しかったため、
それまでに予定した台数を全て売り切って、新しい排気ガス規定に間に合わせようとしたといわれている。現在ではその希少性ゆえにプレミアが付いており、本来の価格よりも価格が上昇するケースが見られる。
サーキットでの活躍が期待されたが、F50GTの開発がキャンセルされた事から、モータースポーツの場においてF50が活躍する姿を見ることは出来なかった。
詳細はフェラーリ・F50GTを参照。しかし、マカオグランプリの前座である「スーパーカーレース」では、ほぼノーマルながらF50がマカオ市街地のグランプリコースを疾走する姿を見ることが出来た。