11/02/01 12:00:12
2011年、NY。金髪で青い瞳のジェニー(仮名)は、秘書の安月給にうんざりしていた。
「今度こそ、辞表を提出しよう」、と思った矢先、足元のバランスを崩し転んでしまった。
「痛っ…」。足元を見るとヒールの折れた靴が1メートルほど先に転がっている。
先月、給料の3分の1をはたいて買ったマノロ・ブラニクのハイヒール…。ジェニーは泣きたくなった。
「歩く時は気をつけなくては」
突然、バリトンの声が頭上から聞こえる。ふと上を見ると、エメラルド色の瞳をした男が
ジェニーに手を差し伸べている。
「あなたは…?」とまどうジェニーに、男は「私の名はトリトン。ポセイドンの息子さ。
イルカに乗っているうちに、この変な町に迷い込んでしまった。ここはどこだい?」
で、一目ぼれしてずっと二人は幸せに暮らしましたとさ。