11/01/30 17:01:46
>>935
19世紀のフランス文学はどこか退廃的。恋愛小説だけど、不倫や高級娼婦、
裏切りなどが公然とテーマになっていて読んでいて後味が悪いな。
そこがロマンス小説と一線を画しているところ。
上記の「赤と黒」「椿姫」、他には「マノン・レスコー」なんかもそうだな。
なんていうか、フランスには、王に「公認の寵妃」が数世紀にわたって許されていた
お国柄もあるんだろうけれど。
ポンパドゥール夫人、ディアーヌ・ポワティエなど政治にも影響した寵妃がいた
国だからねぇ…そんな国の恋愛小説となれば、さもありなん、といった感じかな?
文学作品としては、面白く読めるけど、ロマンス小説ではないな。